脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

起業がしたいなら、とりあえずやってみるといい

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誰も見たことのない、全く新しいビジネスアイディアが起業には不可欠だと考えている人がいる。確かに、斬新なビジネスアイディアはあったほうがいいだろう。しかし、ビジネスアイディアは実はそんなに重要じゃない。そもそも、あなたがそのアイディアを全く新しいものだと考えていても、同じことを考えている人はきっと世界中を探せば100人ぐらいいる。

 

大切なのは、そのアイディアをきちんと実現することだ。たいていの人は、ここで落ちる。100人が新規ビジネスを考えたとして、実際に実行に移すのは10人ぐらいだ。さらにその10人の中で、成功するのは1人ぐらいだろう。実現させる段階で、90%の人が脱落している。逆に、実現さえさせれば、10回に1回は成功させるチャンスがあるということになる。

 

僕の知り合いに、某出版社の新人漫画賞を獲って漫画家になった女の子がいるのだけど、彼女が「漫画家になりたいという人は多いけど、実際に投稿の段階まで至る人は案外少ない。だから、投稿さえ続けていれば思った以上にチャンスはある」と言っていたことが強く印象に残っている。小説家などでも、なりたいという人に対して、実際に作品を完成させて新人賞に応募してくる人数の割合はあまりに小さいと言う。この手の分野では、実現の段階まで行けば、成功までもう少しというところまで行く。これは起業にも共通するんじゃないかと、僕は思う。

 

起業してみたい、と思っている人は、ビジネスプランばかり練っていないで、実際に行動に移すべきだ。例えば、ウェブサービスを考えているのなら、動くものをさっさと作るべきだ。ビジネスコンテストに応募している時間があったら、一行でも多くコードを書いたほうがいい。

 

たまに、「自分は戦略を練るのが得意だから、実際のサービスは適当にプログラマーを雇って作らせればいい」と思っている人がいる。これは大きな間違いだ。この手の参謀タイプの人間は、大きな会社ではそれなりに活躍の場があるが、起業直後の小さな会社では必要ない。映画「ソーシャルネットワーク」に、ウィンクルボス兄弟がマーク・ザッカーバーグを雇ってハーバード大学専用のSNSを作らせようとするが、逆にザッカーバーグにアイディアを盗まれて失敗するというエピソードがある。戦略立案している暇があったら、さっさと動くものを自分で作った方がいいということがこの話からもわかる。

 

あれこれ悩むより、素早くモノを作って、ダメだったらさっさと次に行く。このサイクルを何度も回せれば、いつかはきっとうまくいく。

 

起業したい、と思っている人は、とりあえずやってみることが肝心だ。やってみないことには、うまくいくはずがない。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

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