脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

会社が辛くなったら、いつでも逃げていい

スポンサーリンク

某一部上場企業に入社した知り合いが、入社式で社長からこんなことを言われたらしい。

 

「君たちは、今日から社会人になった。社会人になった以上、『辛くても絶対に逃げない』ということを肝に銘じて欲しい。学生の時と違って、社会に出ると辛いことが多い。でも、絶対に逃げてはいけない。一度でも逃げてしまうと、逃げ癖がついて、立派な社会人になれない」

 

入社式でいきなり社長自らこんなことを言うということは、それだけ逃げる社員が多いということなんだろうなぁ、と思わずにはいられない。社長自ら、「当社はブラック企業です!」と言っているようなものである。僕だったら、その日のうちに逃げる。

 

僕はこの社長とは逆で、「辛くなったら、いつでも逃げていい。やばい時にはすぐに逃げよう」という提言をしたい。

 

前にも書いたように、どんなに優良企業を選んでも、ブラックな部署に配属されてしまう可能性はある。そんなときには、さっさと逃げたほうがいい。我慢して勤めて、それで精神を病んでしまったり、体を壊してしまったら元も子もない。

 

「絶対に逃げない」という考え方は、それによって自分を追い詰めてしまう危険をはらんでいる。逃げ場がないと思うから、どうしても無理をしてしまう。「嫌なことがあったら、いつでも逃げる」と決めておけば、会社や仕事ごときで精神を病んだり、体を壊すことはなくなる。

 

一度逃げてしまうと、もう他の会社には就職できない、と思ってしまう人もいるかもしれない。実際には、割と何とかなるものである。世の中に会社の数は山ほどあるし、前の会社から逃げたということは基本的には言わなければわからない。ごまかす方法はいくらでもある。すぐに次の就職先が決まらなくても、自分だけであれば、支出を減らしてアルバイトやその他の手段で食いつなぐこともできないわけではない。日本は豊かな国だから、働いてないから死ぬということはない。

 

大事なことは、会社や仕事を絶対的なものと考えないようにすることだ。仕事はあくまで人生の副次的なもので、これが原因で体を壊したり心を病んだりすることは本当に愚かなことだ。「仕事が好きで好きでたまらない」という価値観の人は勝手にそうなったらいいと思うけど、仕事にそこまで価値を感じないという人は、我慢せずにさっさと逃げよう。我慢を続けることは人生の浪費でしかない。

 

逃げるが勝ち、という言葉もあるではないか。