本当かどうか知らないが、以下のような記事がちょっとだけ話題である。
「社内ニート」20代に急増中
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121104-00000006-rnijugo-bus_all
個人的には、社内ニートになるチャンスがあるならぜひ一度経験してみたいと思っている。毎日ネットして寝ているだけでいいんだったら、ブログを業務時間中に会社で書けるのでだいぶ更新も捗ると思うのだけど、残念ながらそういう機会に恵まれたことがない。
社内ニートになりたいとかなりたくないとかいう話は置いておいて、仮にこの話が本当だとするならば、そろそろ社会の仕組みを考えなおす時期なのではないかと僕は思う。仕事をしていない人がそんなにたくさんいる状態でも世の中が回るんだったら、そろそろ週に5日働くという常識を考えなおしてはどうだろうか。具体的には、週休三日制を導入してみるというのはどうだろう。
労働日数を週に4日にすれば、その分労働力が落ちるので、社内ニートをしていた人たちにも仕事が回ってくるだろう。「雇用保蔵」状態は一発で解消される。失業問題だって解消されるかもしれない。
乱暴なことを言ってしまえば、いま日本の会社で行われている仕事の半分くらいは、仕事のための仕事のようなものである。例えばSIerは日々色んな社内システムを構築しているが、本当に必要なものは一体どれだけあるんだろうか(年に数回しか使わない銀行のシステムを数千万かけてつくったという話を知り合いから聞いたことがある)。道路工事にしたって、ほとんど誰も通らないような道をせっせと舗装していたりする。結局のところ、週に5日間も国民全員が働かなければいけないだけの仕事は、無理やり作り出さないと今の日本では存在しないのだ。
仕事を無理やり作りだすくらいだったら、その分みんなで休んで楽をしたほうがいいんじゃないだろうか。思想家の吉本隆明は、「近い将来週休三日制の未来がやってくる」と言っていたそうであるが、そんな時代が到来する気配は今のところ全くない。ベーシックインカムについてはよく議論されているが、週休三日制についてはあまり議論されているところを見たことがない。BIよりも週休三日制のほうが個人的には実現可能性が高いんじゃないかと思っているのだが、どうだろうか。
週休三日制になったら、家族と過ごす時間や、自分の趣味に避ける時間も増える。真面目な人は、その時間を勉強に充ててもいいだろう。とにかく、仕事が一週間の七分の五という今のバランスが、最適なものには僕には到底思えないのだ。休日、やりたいことがあるのにその半分もできずに終わってしまった、という人も少なくないだろう。休みがもう一日増えれば、できることは格段に多くなる。
世の中はどんどん便利になっているのだから、便利になった分だけ本来は楽をするべきなのだ。まずは週休三日を目指し、週休四日、五日と休みを増やしていって、最終的には一週間に一日だけはたらく、というように進んでいく。人類が進歩するというのは、本来こういうことなのではないかと僕は思う。
- 作者: ティモシーフェリス,田中じゅん
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