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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

一生安泰な企業をさがすという大博打

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世の中には、いわゆる「安定志向」な人たちがいる。このような人たちは、自分が定年になるまで倒産したり傾いたりすることが無さそうな企業に就職して、そこで堅実で安定した人生を歩もうと考え、インフラや大手メーカーなどに就職をする。リスクを取ることを極端に嫌い、給料はそこそこでもいいからとにかく混乱のない一生を送りたい、そういう価値観を持っている。

 

今日指摘したいのは、そうやって一生安泰な企業をさがしてその会社に人生を任せてしまうのは、実際にはかなりの大博打だ、ということだ。本来ならばリスクテイクをしたくない人たちが、実は大きなリスクを取っているというのは皮肉である。しかも、全く危機感を感じていない人がほとんどだというのがさらに悲惨だと僕は思う。

 

仮に、大学卒業後そのまま就職し、定年の65歳まで働いたとすると、労働に従事する期間は約40年ということになる。定年まで勤められる企業をさがすということは、少なくとも40年間は経営が安定している企業をさがすということと同じことだ。果たして、そんな企業があるんだろうか?

 

この問いに対して、安定志向な人たちは「インフラ」や「大手メーカー」なら大丈夫だろう、と考えてそういう企業に就職する選択をしてきた。しかし、実際にはどうだっただろうか。東京電力日本航空、シャープ、パナソニックと言った「安定」と考えられていた企業の経営はことごとく不安定になり、企業にしがみつく以外のオプションを考えて来なかった人達の人生は大きく狂わされることになっている。シャープの社員がリストラ発表を受けて、「一生安泰といわれたのに人生設計狂った 」とインタビューに答えていたのは記憶に新しい。

 

もちろん、この博打に勝てる人たちもいる。新卒で入った会社が、運良く安定的に定年まで続くということも場合によってはあるだろう。しかし、忘れてはならないのはあくまでこれは「博打」の結果運良く勝てたということであり、一生安泰な企業をさがすという行為は手堅いものでもなんでもなく、ギャンブルの一種(しかも、勝てる確率は決して高くない)にすぎないということはしっかり認識しておかなければならない。

 

一生安泰な企業をさがして就職する、という行為はハイリスクな割に、リターンはそんなに高くない。個人的には、同じハイリスクならリターンも高い起業でもしたほうがまだいいんじゃないかと思ってしまう。

 

本来、40年という期間は、人間には予測できない長さである。40年あれば、国だって崩壊しかねない。「公務員の自分は絶対安泰」と思っている人がいるとしたら、それもどうなるか分からないと言っておきたい。

 

結局のところ、真の安定なんてものは存在しない。これからは、時局を見つつ臨機応変に対処できないと、辛い時代になることは間違いないだろう。仮に今勤めている会社が明日倒産することになったとして、あなたは生きていく手段を持っているだろうか。持っていないのであれば、それはかなり危うい状況である。

 

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