脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

あなたの会社にもいるかもしれない「ゾンビ型社畜」

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今日は社畜の中でも特に厄介な、「ゾンビ型社畜というものについて書きたいと思う。

 

この「ゾンビ型社畜」というのは、僕の知り合いの造語なのだけど、なかなかうまい表現だなと思ったのでここで紹介したい。ゾンビ型社畜とは、自らが社畜であるというだけでなく、自分以外の人間まで自分と同じような社畜にしようとしてくるタイプの社畜である。感染力があるのが、大きな特徴だ。

 

実際、社畜であったとしても、それを他人に広めようとしないのであれば害はそれほどないと言ってよい。仕事が趣味で、サビ残や休日出勤が好きで好きでしょうがないという人も、自分だけで完結していて周囲を巻き込むことがないのであれば特に迷惑はかからない。しかし、ゾンビ型社畜は違う。自分がサビ残をしているのであれば、他人にもサビ残をすることを強要する。定時で帰る後輩社員がいれば、「社会人の常識が身についてない」と説教をする。有給を使おうという社員がいれば、「この忙しいのに何を考えているんだ」と怒鳴りつける。社畜でない人間が組織にいることが我慢できず、とにかくあらゆる同調圧力をかけて、同僚を社畜にすることに躍起になっている。

 

ゾンビ型社畜の行動を根底で支えているのは、「俺がこんなに大変なのに、お前らだけ楽をするのは許さない」という思想である。日本人が大好きな、足の引っ張り合い精神だ。「みんなで楽をしよう」という考え方は微塵も存在しない。

 

ゾンビ型社畜は、「俺より楽をする奴は許さない」という自己中心的な思想によって行動しているのだが、表面上は会社のことをものすごく考えているように振舞う。ゾンビ型社畜が、同僚を社畜に感染させる際に用いる論理は、基本的に経営者目線のものである。「会社が今は大変な時期だから頑張ろう」とか、「世界一の会社に成長させる」とか、そういったプロパガンダ的なものを少しも恥ずかしがることなく口にできる。ゆえに、ゾンビ型社畜は経営陣からは一目置かれている場合も多い。もっとも、社畜なので給料が高いということはない。

 

ゾンビ型社畜が同僚に社畜菌を感染させまくった結果、社員のほとんどが社畜になってしまったというおそろしい部署も会社によっては存在する。そういうところに異動や就職で配属された人は悲劇である。もし、そういう部署に配属されてしまった場合には、全力で逃亡しよう。うっかりしていると、あなたも社畜菌に感染して、ゾンビ型社畜の仲間入りをしてしまうかもしれない。ちなみに、新卒入社の社員は、他の組織を知らない分だけ転職組に比べて感染しやすいので特に注意が必要である。

 

もしあなたの周りに「ゾンビ型社畜」がいた場合には、なるべく関わらないように気をつけたほうがいいだろう。おそろしいもので、自分は感染しないと思っていても、一年ぐらい仕事をしていると気づいたら毒されていたということはよく起こる。どうか、組織とは適切な距離を取るように気をつけ、「社畜にはならない」という強い意思だけは常に忘れないでいて欲しい。

 

 

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