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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

会社説明会における学生と社員の質問タイムについて考える

就職活動
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就職活動で会社説明会に行ったとする。最近は、先輩社員とのQ&Aセッションなるものを設けている会社も多い。会場の学生から質問を募って、それに先輩社員が答える。「貴重なお話ありがとうございました、◯◯大学の……」というやり取りで有名なアレだ(完全に余談だが、大学名を名乗らなくてよいと言っているのに、ドヤ顔で名乗る学生が後を絶たないのは就職活動七不思議のうちのひとつだと僕は思う)。

 

このQ&Aセッションは、相当な茶番であると僕は感じている。なぜなら、学生は本当に知りたいと思っていることを質問しないし、また、社員も本当に感じていることは答えられないからだ。

 

例えば、よく出る質問に「この仕事をしていて、どんな時にやりがいを感じますか?」という質問がある。こんなことを、本当に聞きたいと感じている学生はどれだけいるんだろうか。学生が本当に知りたいのは、ずばり給料をいくらもらっているのかとか、それは入社してからどんな感じで上昇してきたのかとか、うざい上司はいないかとか、毎日何時ぐらいに帰宅しているのかとか、残業代はしっかり出るのかとか、これからもずっとこの会社で働こうと思っているかとか、そういうことなのではないだろうか。しかし、こういった質問を直接するのは空気的に難しい(名前を控えられて、あとで選考で不利益を被るかも、といった懸念もある)。しかし、質問をしないのも意欲がないように思われてよくなさそうだ。そういうことで、全然興味がないのに「仕事のやりがいは何か」というような聞いてもどうしようもないような質問がなされることになる。

 

こういう質問には社員の側も困る。本当はやりがいなんて微塵も感じていなかったとしても、「まったくやりがいは感じませんね。金のためにやってます」とはさすがに答えられない。人事も見ているし、下手なことを言ってあとで会社での評価が下がっても問題である。そこで仕方なく、「やはり、お客様が喜んでくれる姿を見た時ですね。あとは自分が成長したと感じられる時ですね」といったような、会社が喜びそうな回答をすることになる。

 

結局、会社説明会のQ&Aセッションは、会社の監視下のもと、学生も社員も本当のことを言えず、上辺だけの会話をする場になってしまっているのである。もう、どうしようもない茶番である。やるだけ無駄なんじゃないかとすら思う。

 

新卒採用担当人事は、「会社のことをもっと学生に知ってほしい」という建前のもとこういうセッションを用意しているようだが、人事が知ってほしいのは「つくられた会社像」であって、「会社の真の姿」ではないのである。会社にとって都合の悪い事実を隠すことも、彼らの仕事のひとつであるということは知っておいてもよいだろう。

 

そもそも、本当に学生に会社のことを知ってもらいたいと思うのであれば、学生が知りたいと思っているけど聞きづらいような質問に対しては、会社が先回りしてあらかじめ答えを用意しておくべきだと思うのだが、そういう企業はほとんどないようである(もっとも、仮に用意されたとしても、それが本当だという保証はないが……)。

 

就職活動中の学生は、会社の情報収集をしたいと思うのであれば、公式の場だけ利用していてもダメだ。公式の場には、そもそも会社が選別した人間しか出てこないし、発言も自由にはできない。知り合いのツテでもネットの噂でもなんでもいいので、非公式な情報収集もあわせてすることを強くおすすめしたい(もっとも、それの信憑性についてしっかり吟味できるだけの知恵も必要である)。

 

相手が思わず本音をしゃべり出す「3つの質問」

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