2013年が始まった。「一年の計は元旦にあり」ということで、今年の目標を立てた(あるいは、立てようとしている)という方も多いと思う。
僕はというと、昨日のエントリにも書いた通り、具体的な目標を立ててしまうとそれに縛られて逆に窮屈になってしまうような気がするので、特に今年は目標を立てずにゆるく長くやっていくつもりだ。基本的には、今年も楽しい一年を送ることができれば、それでよいと思っている。
僕自身はこんな感じで行こうと思っているが、目標を立てること自体はとても意味のあることだ。目的地が無いと、たいてい人はどこに行ってよいのかわからなくなってしまう。目標は灯台のようなもので、人の行動に方向性を与えてくれるし、適度な目標を設定してそれを達成することは確かに気持ちがよい。そこで今日は、目標の立て方について僕の思うところを書いてみることにする。
まず、僕があまりよくないと思っているのは、ある条件を満たすと、即未達成が確定してしまうような目標を立ててしまうことだ。例えば、以下のような目標である。
・ブログを毎日休まずに更新する
・毎日最低30分、英語の勉強をする
この手の目標は、一度でもサボってしまったら、もうその時点で未達成になってしまう。人間とはおそろしいもので、一度達成できないとわかったら、そのままもう二度とやる気が起こらなくなる。僕なら、同じ内容でも次のような目標設定をする。
・ブログを書く。目標は1年の70%。
・英語を勉強する。目標は1年の70%。
これなら一度ぐらいサボってしまっても、まだ未達成にはならない。ちょっとスランプが長引いても、ある程度なら挽回は可能だ。このように、バッファ(余裕)は必ず設けておく必要がある。
完璧を目指して数%程度の達成度を取るか、はじめから70%ぐらいの目標を設定して70%の達成度を取るか、どちらがよいかは明らかだろう。完璧を目指すのは、破滅への第一歩である。
もっとも、僕の感覚では、上の例の目標値70%では、バッファは十分ではないように思える。元旦は、言ってみれば一年の中で一番やる気が高まっている日であり、このような時に立てた目標は、どうしても高めになる。そこで、目標を立てたら黙ってそれに0.7をかけよう。上の例の場合であれば、70%✕0.7=49%、切りのいいところで「1年のうちの50%ぐらい」を目標にしておくと、ちょうどよいのではないかと思う。
「目標を低くし過ぎじゃないか」と思う人がいるかもしれないが、目標は極力低めに設定しておいたほうが効果が出やすいと僕は思っている。もし軽々しく達成できるようであれば、そうなった時にまた新たな目標を設定すればよいのだ。達成不可能な目標は自信喪失に繋がる。逆に、小さな目標でも達成できれば自信がつく。目の前の壁は、低ければ低いほどよい。
あと、これは前提を覆すようで申し訳ないのだけど、目標は1年単位ではなく、3ヶ月単位ぐらいで設定したほうがよいと思う。1年もあれば、色んなことが起こって事情は変わってくる。年初に立てた目標が、年末には何の意味もなさないものになっている、ということはよくあることだ。企業も四半期ごとに中間決算を行なって事業計画の見直しをするし、僕たち個人も、3ヶ月ぐらいのスパンで現実を見つつ目標を適宜設定・修正していくことは必要だと思う。大事なのは、目標に囚われすぎず、臨機応変に目標を再設定することを躊躇しないことである。
……と、元旦からなぜかライフハック風味な記事を書いてしまったが、目標設定をするしないにかかわらず、2013年が皆様にとって実りある年になれば幸いである。
2013年も、脱社畜ブログをよろしくお願いします。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット,三本木亮
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