脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

アルバイトじゃなくても大事にしたい、時給という指標

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学生時代のアルバイトではなく、会社に正社員として就職し働くようになると、「時給」という考え方をあまりしないようになる。労働形態が裁量労働制だったりすると、もう自分の仕事が時給何円か、なんてことに意識はほとんど回らない。とにかく、目の前の仕事を必死にこなして、給料日にその月の額だけ確認する、という人が多いのではないだろうか。

 

しかし、僕はアルバイトでなかったしても、時給という指標は大事にすべきだと考えている。むしろ、アルバイトのようには時給を意識しない労働形態だからこそ、より時給という考え方を意識するようにしなければならないとさえ思う。

 

なぜこんなことを書くのかと言うと、「時給」は自分の給料を得る効率を測る上で、非常によい指標になると考えるからだ。一見、高給そうに見える職業でも、労働時間や拘束時間があまりにも長すぎて、単位時間あたりに得ている賃金の額がとんでもなく低くなってしまうという場合も少なくない。有名な冗談で、マクドナルドとマッキンゼーはどちらも略称が「マック」だが、同じなのは略称だけでなく時給も一緒だ、というものがある。これは、場合によっては冗談でも何でもないことがあるから注意しなければならない。実際、戦略コンサルの初任給は、その労働量から考えれば決して高いとは言えないはずである。

 

また、この場合の時給は、具体的にオフィスで拘束されている時間だけでなく、自宅などで仕事のことを考えている時間も含めて算出したほうがよい。家で仕事のことを考えているということは、仕事をしているということである。このようにして時給を計算すると、おそろしい額になる人も少なくないと思うが、残念ながらそれだけ仕事に拘束されているというのが現実である。

 

このように時給という指標で自分の仕事を見てみると、単に月給の額で見るのと違って、その仕事が「割に合っているのか」ということをある程度冷静に判断することができるようになる。先ほど挙げたマッキンゼーの例のように、世間的には「高給」とされる仕事であっても、時給換算してみると決してそうとは言えない仕事は、この世界にはたくさんある。逆に、額面上はそれほど高くないように見えても、時給換算すると結構効率がよい、という仕事もあるだろう。自分の目指すライフスタイルに合わせて、適切な時給の額になるように仕事は選択しなければならない。

 

仮に、今の年収に不満があって、転職をしたいと考えている人は、ぜひこのことも頭に入れておいて欲しいと思う。年収も重要な指標だが、時給も決して無視できない指標である。年俸制裁量労働制で、労働時間がうやむやにされやすい労働形態の人は、特にこのことを忘れてはならない。

 

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