脱社畜ブログ

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ガジェット通信さんに記事の「寄稿」について2つの提言があります

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あまりブログ運営ネタは書かないのだけど、定期的に話題になるので、今日はこの問題に言及してみる。

 

拝啓、ガジェット通信 様。寄稿の件、謹んでお断りさせていただきます。
http://reynotch.blog.fc2.com/blog-entry-422.html

 

ご存知の方もいると思うが、僕のブログの記事は何度かガジェット通信に「寄稿」という形で載っている。これは別にガジェット通信が勝手に載せたとかではなく、きちんと「依頼」を受けて、それで僕が「転載許可」を出した上で載っているので、「勝手に載せやがって」的な批判をするつもりは全くない。

 

最初に寄稿依頼が来た時には「うちも有名になった!」と喜んでいたのだけど、何度か載せているうちに検索エンジン「重複コンテンツ問題」を知ることになり、今は基本的に断っている。重複コンテンツ問題を痛感したのは「App Storeのレビューに、日本のモンスター消費者の片鱗を見る」という記事を寄稿した時で、ガジェット通信を経て「痛いニュース」に記事が載った結果、うちのブログ自体への検索流入が(この記事については)ガクンと減ってしまった。別にこの記事だけなら許容できなくもないが、この調子でキラー記事を次々と寄稿していくと、検索流入がどんどん減っていくことは目に見えていたので、今後は基本的にお断りするつもりである。

 

このあたりの方針は、ブログ運営をどういうスタンスで行なっているかによるので、一概に寄稿はやめたほうがよいとは言い切れない。寄稿によって、記事の「内容」が目に触れる回数は確実に増えるので、内容自体に注目してもらいたい場合や、著者そのものの知名度を挙げたい場合には、記事の全文転載は十分有効な戦略になりうる。

 

ただ、ブログ自体のマネタイズを考えているのであれば、検索流入の減少は決して喜ばしいものではない。検索流入は一時的なアクセスと違って長期間続くし、コンテンツによっては検索流入と広告のインプレッション収益に相関があると言われているので、記事がバズった時に一時的に発生するアクセスとは重みが違う。「ブログ筋肉」なんて言葉もあるが、ブログのマネタイズ戦略のもっとも標準的な方法は記事数を増やして検索流入を増やしていくことなので、記事の全文転載をやってしまうと、これにどうしても逆行してしまう。

 

僕自身は、このブログにも多少なりともマネタイズの意味をもたせているので(収益性がよいかは別だが)、やはり検索流入が減るのは困る。よって、「僕は」転載許可はしない。ただ、全文転載自体を完全悪だと言うつもりはなくて、上に書いたようなメリットもあるので、お互いに利益があると判断したならば、やるのもありだと思う。だから、記事の全文転載をしているガジェット通信を、その転載行為のみをもって批判することはできない。

 

もっとも、この問題では、ガジェット通信にも批難される点があると僕は思っている。1つは、記事の全文転載をあくまで「寄稿」という表現で行なっていることだ。ここまではガジェット通信側の表現に従って全文転載を「寄稿」と表現してきたが、「寄稿」の本来の意味はちょっと違う。「寄稿」とは

 

[名](スル)依頼されて、新聞や雑誌などに原稿を書いて送ること。「雑誌に―する」
http://kotobank.jp/word/%E5%AF%84%E7%A8%BF

 

という意味であり、依頼を受けて、そのために新たに記事を書くというニュアンスが含まれるもので、「寄稿」と書いてあったら一般の人はそう受け止める。だから、当然ブログの元記事まで辿ろうとしないし(本当の「寄稿」だったら、元記事なんてない)、元ブログの存在もあまり意識されない可能性がある。あえて「転載」という表現を使わずに「寄稿」としているのは、やはり何か「転載」に対する後ろめたさがあるのではと思えなくもない。

 

もう1つの問題点は、転載依頼の際に、リスクの説明が十分ではないことだ。これだけ話題になったのだから、もう重複コンテンツの問題が生じることは、ガジェット通信側も知っているはずである。デメリットを説明せずに、メリットだけ説明するのは、詐欺師的な手法と言われても仕方がない。デメリットを認識した上で、転載を希望するブログがあれば、それを転載するのは何の問題もないだろう。しかし、デメリットがあることを知らず、うっかり転載許可を出してしまったというケースがあるのだとしたら、それは説明責任を十分に果たしていないということになる。

 

そこで今回、僕はガジェット通信さんに、この場を借りて2つの提言をしたいと思っている。提言は以下のとおりだ。

 

1.今後は「寄稿」という表現はやめて「転載」と正しく明記すること
2.転載依頼の際には、長期的な検索流入減少のリスクがあることを説明すること

 

そもそもこの記事が決定権のある担当者の目に触れるかは怪しいのだけど、ご検討いただければ幸いです。

 

 

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