脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「試験」のための勉強法を便乗して書いてみた

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以下の記事がホットエントリーに上がってきてたので、便乗して僕も試験勉強について思うところを書くことにする。

 

おまいらに勉強法を教えてやろうんぜよwwwwwwwwwwwwww
http://bipblog.com/archives/4376117.html

 

元記事は大学受験向けに書かれていたが、試験のために勉強をするのは、何も大学受験だけとは限らない。大学を出てからも、資格を取得しようとすれば、試験勉強をする必要がある。そう考えると、これは割と普遍的なテーマである。

 

なお、「試験」のための勉強と、純粋に自分の「興味」のために行う勉強は意味合いが異なる。後者については、それぞれの人が思い思いのやり方で、好きなようにやったらよいと思う。芥川賞を受賞した田中慎弥氏も源氏物語を原文で五回読んだというし、そういう勉強について効率的とか非効率とかを論じるのは野暮だと思うので、このエントリで扱うのはもっぱら「試験」のための勉強法である。

 

試験のための勉強は「プロジェクト」である

試験のための勉強は、ゴールが明確だ。どんな試験であっても、基本的に「◯月◯日(試験日)に、△△点(合格点)以上の点数をとる」というのがゴールになる。そういう意味で、試験勉強は「プロジェクト」だ。この目標を達成するために、逆算して何をやっていくべきかを考え、試験日までの勉強計画を立てていく。詳細な計画を立てる必要はないが、試験日から逆算して、月別の達成目標ぐらいは意識するようにすべきだ。これは当たり前のことなのだが、できていない人は結構多い。なんとなく問題集を買ってきて、なんとなく勉強をしているうちに試験日になってしまうというパターンに陥ってしまう人は、試験勉強が「プロジェクト」だということを意識しよう。なんとなく勉強していても、普通は目標達成には至らない。

 

最初に過去問を分析する

どんな試験でも、最初にすべきは過去問の分析だ。試験勉強がプロジェクトである以上、最初にすべきはゴールの確認である。最初に行う過去問分析の主な目的は、「現在の学力」と「理想状態の学力」のギャップを明確にすることだ。今の知識でも解けるような問題が多ければ、それほど勉強しなくても大丈夫だということがわかるし、逆に今の知識では一問も問題が解けず、そもそも問題の意味もよくわからないというのであれば、やることはたくさんあるということが認識できる。最初に、自分の立ち位置を明確にするために、まずは何よりも過去問を分析しよう。

 

たまに、過去問は最後の仕上げのためにやりたいので、試験直前まで手を付けずにとっておくという人がいるが、これにはあまり意味がないと僕は思う。仮に、試験直前までとっておいて、やってみた結果が散々だったとしたら、どうするのだろうか。多くの試験では、模擬試験のようなものがあるので、実力計測にはそちらを利用すればよい。過去問は、最初の段階で分析してしまうのが、効率的だと僕は思う。

 

問題集はすぐに答えを見る

問題集をやっていると、解き方がよく分からずに悩んでしまう問題に突き当たる場合が多い。こういう問題を、半日とか一日とかひたすら独力で考えて解くことを推奨する人がたまにいるが、これはあまりおすすめしない。こういう勉強の仕方では時間がかかりすぎて試験日に間に合わないし、何より試験会場では、そんな悠長に悩んでいる時間は与えられないからだ。具体的には、1分悩んでわからなかったら、さっさと答えを見てしまったほうがよい。

 

単純暗記ではなく解き方を意識する

問題集はすぐに答えを見てしまったほうがよい、と書いたが、これにはひとつ注意がある。答えを見る際には、単純に解答を暗記するのではなく、その裏にある「解き方」を意識するようにしなければ、いつまでたっても学力は上がらない。

 

「解き方」というのは説明が難しいのだけど、例えば数学の問題で、解答がある公式を使用していたとする。そういう時には、「この問題ではこの公式を使う」ということだけではなく、「なぜこの問題ではその公式を使用するに至ったのか」ということを意識するようにしてみよう。この問題では使うけど、これと似ているあの問題では使わない、なぜだろうか、ということを考えていくと、問題の処理方法についてのルールが見えてくる場合が多い。

 

もっとも、あらゆる問題に対してこのルールが適用されるわけではなく、中には単純暗記以外にどうすることもできないものもあるので、そういう場合は素直に暗記する。

 

試験直前期はアウトプットを意識する

試験が近くなってきたら、知識のインプットから、知識のアウトプットへ力点を移動しよう。試験には制限時間があり、その制限時間内に解答を提出できなければ、どんなにその分野についての知識があっても合格できない。時間内に問題を処理したり、点数になりやすい順番で問題を解いていく力は、インプットとは別に訓練をしなければ身につかない。

 

具体的には、問題を解く際にストップウォッチなどで時間を測るようにしてみよう。模擬試験があるなら、何度か受けよう。本番を模した問題集を、時間を測って解いてみるのもよい。とにかく直前期は、「時間内に解答を表現する」ことの訓練を心がけよう。

 

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特定の試験を対象にしなかったので、なんだか抽象的なものになってしまった。人によっては異論もあるだろうし、あるいは当たり前だと思われる方もいると思う。それでも参考になるという方がいれば、幸いである。

 

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