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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「優良企業」は「誰に」とって優良なのか

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「優良企業」という言葉がある。ネット上にはこの「優良企業」のランキングが山ほどあり、一般的に「優良企業」と言われている企業は、就職活動における人気も高い。「優良企業」に就職できれば人生安泰、なんて幻想を抱いている学生も少なくない。

 

この「優良企業」という言葉は、実際にはかなりミスリードな言葉だ。「優良企業」が、「誰に」とって優良なのかがはっきりせず、曖昧なままで使われているからである。大きく(1)「株主」にとっての優良企業、(2)「消費者」や「顧客」にとっての優良企業、(3)「従業員」にとっての優良企業という3つの見方ができると思うが、これらが区別されることなく使われてしまっている。

 

(1)、(2)、(3)にすべて正の相関があるなら、これらが区別されなくてもそれほど問題は生じない。しかし、実際には(1)(2)と、(3)には負の相関がある。すなわち、株主や顧客にとっていい会社であろうとすればするほど、従業員の負担は増す傾向にある。たとえば、ユニクロは消費者にとっては非常によい会社だ。品質の良い衣類が、とても安い価格で手に入る。業績もよいので、株主にとってもよい会社である。では従業員にとってよい会社かというと、決してそんなことはないというのは、例えば以下の記事などを見ればよくわかる。このように、「株主」や「消費者」「顧客」にとって優良な企業が、「従業員」にとっても優良だとは限らないのである。

 

柳井正は人として終わってる」 鬱→休職→退職の新卒社員が語るユニクロの人材使い捨てぶり
http://www.mynewsjapan.com/reports/1734

 

巷の就職人気優良企業ランキングは、どうもこのあたりのことがあまり考えられていないように思える。さすがに黒い噂が絶えないユニクロとかワタミとかそういうところは外されているものの、基本的には業績がよくて、潰れそうになく、黒い噂がなければそれでランクインしてしまっている。

 

「業績のよい会社なら倒産の心配はないし、入社さえしてしまえばあとはしがみつける」という考え方をしている人もたまに見かける(特に、年配の方に多い。僕たちの親の世代とか)。これも大きな間違いだ。いま業績がよくたって、将来的にも業績がよい保証はないし、仮に会社が潰れなくても、会社にしがみつきつづけるのはものすごく大変だ。ユニクロのように鬱病を発生させて休職から自動的に退職に追い込むシステムが整備されている場合もあるし、追い出し部屋のような方法で、法律的には保護されていても、事実上の退職に追い込まれてしまうこともある。会社が100年もったとしても、あなたがそこでずっと働けるという保証はどこにもないのである。

 

「優良企業」という言葉を見た際には、それが「誰に」とっての優良なのかを、一度考えてみたほうがよいだろう。それが「株主」や「消費者」「顧客」にとっての優良ということだったら、従業員がどのような働き方をしているかを調べてみることをおすすめする。