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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「正直な」ブラック求人について考える

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以前、twitterでとある会社の求人情報について教えてもらった。

 

WEBシステム開発の「悟空」
http://gokusys.com/#recruit

 

「残業代は出ません」とか、それなのに「入社後3年程度は残業がよく出ると思って下さい。」とか書いてあって、もうこれは普通に違法なのではないかと思うのだけど、考えようによってはこれはある意味良心的な求人だとも考えられる。

 

なぜかと言うと、自らが違法行為も辞さないブラック企業であることを、しっかりと公言しているからだ。このような求人情報であれば、ブラック企業を避けようと思っている人は間違ってもこの会社に応募しようとすることはない。世の中には、「アットホームな職場です」と書いてあって入ってみたらアットホームとは程遠い排他的で劣悪な人間関係に支配された環境であったとか、残業代はきちんと出ると書いてあるのに「定時に打刻しろ、わかってるよな?」と上司に無言のプレッシャーをかけられるような職場であったとかいう話はありふれていて、求人情報に書いてあることをそのまま鵜呑みにすると痛い目にあうことも少なくない。こんなふうに、求人情報が正しく機能していない以上は、ブラック企業が自らブラックだと正直に言ってくれることはむしろ歓迎できるとすら言える。

 

そもそも、求人情報に嘘を書いたところで、どうせ入社すれば遅かれ早かれ実態は明らかになる。一度入社さえさせてしまえば、立場上なんとでもできると思って実態と乖離した求人をかけているのだとしたら、それは労働の契約的側面を無視しすぎだ。どんな仕事をするとか、何時間働くとか、それに対する給料がいくらであるとかは、間違いなく契約の中心にあるべきもので、こういった事項について事前の説明と実態が違いすぎるというのは、本来であれば到底許されるべきものではない。

 

僕の知人が勤める企業では、リクルーター活動で社員が学生にメールを送る際には、夜20時以降は送ってはいけないというルールがあるのだそうだ。これは、夜遅くまで社員が会社に残っていることを学生に悟られないための工夫らしいのだが、実際には20時なんて超えまくって社員は会社に残っているそうである。これも、上と似たような話だと思う。どうせ社員は入社したら遅くまで残らされることになる。入社したら分かる情報を、入社前にまるでそういう事実はないかのように伝えようとするのは、不誠実ではないだろうか。詐欺と変わらない。

 

もちろん、僕はこの手の「正直な」ブラック求人を全面的に肯定するわけではない。事前に説明しさえすれば、法律の設けた規制を超える契約を結ぶことができる、というようにはさすがにならない。違法な条件で社員を働かせているような実態があるのであれば、まずはそちらを改善すべきなのは間違いないだろう。