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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

ブラック企業かどうかを、平均値だけで単純に判断してよいわけがない

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ワタミ」の渡邉美樹会長が、自社が「ブラック企業」だと巷で呼ばれていることについての反論を、自分のホームページに掲載していた。

 

ブラック企業」と呼ばれることについて
http://www.watanabemiki.net/journal/post-475.html

 

渡邊会長は、この記事の中で「ブラック企業」の定義をはっきりすることには大賛成、とした上で、自社の離職率・平均年収・時間外労働時間・メンタルヘルスを原因とした休職者数などを挙げて、いずれも飲食業界の中では平均より低い、ワタミブラック企業ではない、という論を展開している。

 

最初に僕が言いたいのは、こうやって平均値を並べただけで、単純にブラック企業であるとかないとか判断するのは不適切である、ということだ。そもそも「平均値」から正しく実態が読み取ることができるかどうかはケース次第である。例えば、ある企業が平均時間外労働時間だけ見て法律の範囲内に収まっていたとしても、実はものすごく残業させられる違法部署と、残業が少ない部署の二極化が起きていたとしたら、この企業を「ブラック企業でない」と断定するのは早計なのではないだろうか。平均値という指標には、そもそもこういうトリックがある。

 

また、前提として申告された数字がどこまで本当かだって疑わしい。ワタミでは社員に課題のレポートを課したり、休日にボランティア活動に参加することを求めたりするようであるが、そういったものに従事した時間は正しく労働時間に反映されているのだろうか。事実上の強制でありながら、「あれは社員の自己研鑚のための時間だから、業務時間ではない」なんてことを言うような企業はごまんとある。

 

渡邊会長は、ブラック企業の基準を明確化することに賛成の意を表しているが、同時に基準を作る側の人間にもなろうとしているのだから世話はない。上の記事にあるように「飲食産業に対して、他の産業と同列の基準を設けるのは不適切」とか言って、ほとんど形骸化した基準を設けるかもしれない。仮に、基準が明確に設けられたら、それに抵触しないための数字操作や、労働時間の虚偽申告強要が行われるおそれだってある。僕はブラック企業の認定についての一定の基準を設けること自体に完全に反対というわけではないが、「これさえ守っておけばブラック企業ではない」というような運用がされるとしたら、効果は限定的だと思う。

 

そして、そうした不満や不安を乗り越えた先に、大きな成長を手にすることができ、夢に近づくことができることもあるはずです。

 

僕は、この記述にも大きな違和感を覚えずにはいられなかった。果たして「不満」や「不安」は、乗り越えなければいけないものなのだろうか。そもそも、「乗り越える」とは何なのだろう。不満や不安を感じなくなることを「乗り越える」というのであれば、それは「屈服する」とか「洗脳される」とかいうことと同義である。そして、僕はそんなことをしたとしても成長も手にすることはできないし、夢に近づくこともできないと思う。

 

統計学が最強の学問である

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