脱社畜ブログ

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投票率を上げるためにできること

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昨日は、参院選投票率上昇について、ちょっと啓蒙的なエントリを書いた。今日は、具体的に投票率をアップさせるための施策について少し検討してみたい。

 

真っ先に考えられるのが、投票に対して何らかのインセンティブを付与するという方法だ。投票したらお車代として金一封を渡すとか、投票すると福引が一回引けるとか、そういう類の話だ。

 

正直、投票に対して何らかのインセンティブを付与することについては、賛否両論あると思う。インセンティブが無ければ投票に来ないような人は、最初から投票に来るなという主張は一理ある。確かに、無関心層が別の目的で選挙に来るようになると、民意の反映がされにくくなるようにも思える。

 

ただ、絶対にダメかというとそうでもないと僕は思う。これが「きっかけ」として機能する可能性は少なからずある。インセン目的で選挙に行って、投票をしているうちに政治に対して徐々に興味を持つようになる、という話も無いことはない。個人的には、以下のニュースぐらいの形でのインセン付与なら、結構いいのではないかと思う。

 

2013参院選:投票帰りにちょっとお楽しみ 半券で飲食店割引 企画の団体、若者の政治参加促す /徳島
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130714ddlk36010324000c.html

 

映画の半券で飲食店の割引が受けられるのに似ている。選挙に行くには、今のところ外出するしかないので、そのついでにご飯でも食べて帰ろう、という人が増えればそれはお店にとっても悪いことではない。もっと全国的に、色んなお店がやるようになってもいいのではないか、と僕は思う。

 

別のやり方として、投票のしやすさそのものを上げるという方法がある。今は選挙当日に投票所に行かないと投票をすることができないが、これをもっと簡便にする。たとえば、コンビニで投票可能にする。さらに言うと、ネットでポチッと投票できるようになればそれが一番いいのは間違いない。技術的には、おそらく何の問題もなくできる。下手したら、集計も簡単になって逆にいいかもしれない。

 

この施策なんかは、ネット投票とまで行かなくても、投票のしやすさを上げて投票率を上げようとする施策のひとつだ。

 

大学に全国初の期日前投票
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130717/k10013094411000.html

 

 

ただ、どんなに利便性を上げても、やはり興味がない人は最初から動かない。そういう意味では、選挙に興味を持ってもらうような施策はやはりどうしても必要だということになる。

 

たとえば、選挙をもっとお祭りっぽくするのはどうだろうか。近所のバーに集まってサッカー観戦をするように、近所の居酒屋に集まって選挙速報を見るというわけにはいかないだろうか。今でも、選挙速報は見ていて結構楽しいと個人的には思うのだけど(池上さんのやつは特に)、もっと面白く、若い人にウケるようにすることはできるだろう。テレビ局にはそういうノウハウがあるはずだ。そのような選挙特番をやる局が一個ぐらいあっても別にいいのではないだろうか。

 

以上、①投票にインセンティブを付与する、②投票のしやすさを上げる、③投票にエンタメ性を付加する、あたりを考えたが、他にも投票を法律で義務付けてしまうとか、投票に来ない人に何らかの不利益を課すとか、やり方は色々ある。実現可能性はともかく、この問題は考えてみると結構面白い。

 

池上彰の政治の学校 (朝日新書)

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