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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「リーダーを目指さない」という選択肢

仕事観 時事ネタ
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以下の記事について。

 

管理職ではない中高年増加
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014473171000.html

 

年々、管理職になっていない中高年の割合が増加しているという。去年の調査では、50歳以上の非管理職の割合は55%と半数以上になり、この20年で8ポイントぐらい増加したらしい。元記事には最後に専門家(っぽい人)のコメントがついていて、管理職になれない中高年の増加は「社員が仕事への意欲を失うおそれがあり、企業にとっては大きな課題だ」と締めくくられている。

 

そもそも、「ある程度の年齢になったら必ずなんらかの管理職になれる」という考え方自体が相当古い。管理職と言うのはピラミッド型組織でいうところの上のほうにいる人たちで、席の数は限られている。一方で、今後の人口構成は逆ピラミッド型になろうとしているわけなのだから、中高年を全員管理職になどできるわけがない。「年齢を経れば管理職」というやり方に限界が来ているのは明らかだ。

 

ここで、中高年のモチベーション維持のためということで、「名ばかり管理職」を乱発するという方法もあるのかもしれないけれど、そういった虚しいやり方をしていてもあまり意味はないだろう。ここで見直すべきは、「いずれは課長、部長となって……」といった管理職になること=会社組織における成功、とみなす価値観ではないだろうか。

 

僕が日本の会社組織の謎だと思っていたことのひとつに、「できるやつはリーダーにさせられる」というのがある。現場でバリバリと活躍し、周囲からも一目置かれるようになると、いずれそういう人はリーダーにさせられてしまう。そうなると、今度は一兵卒としてではなく、指揮官的な仕事をさせられるようになる。

 

現場の経験を元に、いいリーダーになれるという人は別にそれでいい。ただ、残念ながら、そうでない人もいる。現場ではものすごく活躍できるのだけど、リーダーとしては全然ダメだ、というタイプの人もいる。

 

そもそも、リーダーに求められる能力は、現場で活躍するための能力とはまたちょっと違う。いくら自分にだけ仕事の推進能力が備わっていても、人を動かせなければリーダーにはなれない。だから、「年齢を経れば誰もが管理職になって、部下を動かす」というのは、かなり無理がある話だ。もっとも、その無理を押し通そうとするから、クソ上司が生まれ、無茶苦茶なマネジメントが横行するようになる。

 

こういう考え方は嫌だという人もいるかもしれないけど、あえて書いてしまうと、僕はリーダーになれるかなれないかは、もうほとんどその人の素質によるものだと思っている。もちろん、リーダーシップが経験によって培われるという点を否定するつもりはないけれど、「優れたリーダー」になれる人は実際限られている。そしてもう一つ大事だと思うのは、別にリーダーだけが絶対的にえらいわけではないということだ。リーダーの仕事はたしかに重要だが、その他にも、重要な仕事は山ほどある。

 

今までの日本の組織で評価されていたのは、もっぱら「リーダーの仕事」だけだった。それゆえ、リーダーに向いていない人までが必死にリーダーを目指すことになり、不幸なこともたくさん生まれた。この評価方法は改善の余地がある。「リーダーではないが、現場でいい仕事をする人」も、優れたリーダーと同じぐらい評価されるべき存在ではないのだろうか。

 

リーダーは目指さないけど、たとえば現場のプロフェッショナルを目指す、という選択肢だってあっていいはずだ。現場で大きな成果を上げた人が、リーダーになるのではなくてさらに現場でもっと大きな仕事に取り組むということだってあっていい。古い組織だと、名のある役職にない人を「出世レースに負けた人」のように見たりするけど、そういう見方自体がヘンなのだ。そんなふうに「出世」という価値観に縛られるよりは、自分に向いているやり方で、伸び伸び働いたほうが遥かに気がラクなのではないだろうか、と僕は思う。もちろん、リーダーでなくても給料を仕事ぶりに応じてしっかり上げてもらうことが前提だけど。

 

リーダーになる人に知っておいてほしいこと

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