脱社畜ブログ

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少年野球がトラウマになっている

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昨日、マイケル・リッチー監督の「がんばれ!ベアーズ」を見た。有名な映画だが一応概要を書いておくと、これは少年野球をテーマにした映画で、ウォルター・マッソー扮する元マイナーリーグの清掃人が、問題児ばかりを抱えた弱小チーム「ベアーズ」を再構築する、といった感じのストーリーである。

 

がんばれ!ベアーズ [DVD]

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この映画自体は前向きで明るく気持ちのよい映画なのだけど、見ていたら小学校の時に野球少年団でつらい日々を過ごしていたことを思い出し、内容とは真逆にものすごく暗い気持ちになってしまった。それだけでは終わらず、なんと昨夜の夢にまで野球少年団時代のことが出てきて、一晩中うなされる羽目になった。目が覚めて、もう自分は大人で野球の練習に行く必要がないことを確認し、心からホッとした。

 

小さいころから外で遊ぶのが好きではなかった僕が、なぜ野球少年団に入っていたのかは正直よく覚えていない。ただ、小学校高学年の途中まで、たしかに僕は野球少年団に所属していた。毎週、土日になると小学校に行ってグランドで練習をした。たまに、他の小学校に試合に行ったり地域の研修所に合宿に行ったりもしたような気がする。

 

野球少年団では、「怒鳴る」「叩く」といった前時代的な指導方法があたりまえのようにまかり通っていた。僕もよく怒鳴られたし、叩かれた。叩かれたあとにお礼を言わなければならないシステムは、今思い返しても謎すぎる。あれは普通に人権侵害なのではないだろうか?僕はこの手の理不尽が早々に嫌になり、それに引きずられる形で野球そのものに対する興味も失っていった。週末に雨が降って練習が中止になると最高に嬉しかった。野球の練習に行くよりも、家でテレビゲームをやったりマンガを読んだりする方が100倍楽しかった。

 

「そんなに嫌ならやめたらよかったのに」と思った人がいるかもしれない。実際、僕は最終的には少年団をやめたのだけど、アルバイトをやめるような感覚でサクッとやめられたわけではない。少年団をやめる人は当時ほとんどいなかったので、やめたら周囲にヘンに思われないかとかそういう葛藤もあったし、親だって説得しなければならない。そういう悶々とした日々を過ごすのもつらかった。

 

少年野球で完全に懲りたので、中学校では部活は文化部に入り、以降はその手の「体育会系」の世界には一切近づかないようにして過ごしてきた。今後も関わりたいとは思わない。

 

今考えると、大人たちの「怒鳴る」「叩く」には彼らなりの論理があったのだろうとは思う。もしかしたら、「お前たちのためを思って、あえて厳しくしているんだ」と彼らは思っていたのかもしれない。「厳しくしなければ、強くなれない」という信念があったのかもしれない。この手の論理は、大人になった今でも出会うことがある。会社の新人を散々詰った挙句、「厳しくしてるのは、お前たちに早く成長してほしいからだ」と平気な顔をして言う人は割とよく見かける。

 

僕はこの手の言い分がものすごく嫌いだ。果たして、他人がどれだけ本当の意味で「お前のため」を思うことができるのだろうか。そういう指導方法をずっと大人になってから思いだして陰鬱な気持ちになっている人間がいることを知っても、彼らは「お前のためだ」と言って自分たちの行動を正当化することができるのだろうか。

 

とりあえず、今夜は別の楽しい夢がみたい。