脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

脱社畜サロンと脱社畜ブログは無関係です

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「脱社畜サロン」とかいう名前のオンラインサロンが炎上している。はじめに言っておくと、この炎上している社畜サロンとこのブログ(脱社畜ブログ)は何ら関係がない。


この界隈とは基本的に距離を置いておきたいと思っていたので普段は言及しないようにしているのだけれど、サロン名「脱社畜サロン」と僕のブログ名とが紛らわしいことこの上ないので、風評被害が発生しつつあり、僕にも愚痴のひとつやふたつは書く権利はあると思い久々にブログを書くことにした。

 

「脱社畜サロン」というオンラインサロンができたことは少し前から知っていた。きっかけは「脱社畜サロン」について僕に問い合わせて来た人がいたことで、その時は即座に「まったく関係ないです」と答えた。正直、「脱社畜」という僕がブログや書籍で使っている言葉があやしい(と僕には感じられる)オンラインサロンの名前に使われてしまったことに嫌な感じはしたが、残念ながら僕はこの言葉に対して何か権利のようなものを持っているわけではないし、何よりここ数年ネット上の活動が滞っていて存在を忘れられつつあるのは事実なのでとりあえずしばらく静観することにした。

 

そこで、この炎上である。残念ながらこれで「脱社畜」という言葉は完全に「うさんくさいもの」になってしまったと思う。たまに取材を受けたり外部媒体で書いたりすることがあるのだが、今まで適当に使っていた「脱社畜ブロガー」という肩書きを今後も使ってよいかどうか悩む。このままでは恥ずかしくて使えない。

 

ひとつ言っておきたいのは、僕は「脱社畜」という言葉をそれなりに気をつけて使ってきたということである。「脱社畜」とだけ聞くと、たぶん「会社を辞めてさっさと起業しろ」とか「ネットで簡単に不労所得!」といったような主張をしているのだろうと感じてしまう人も少なくないと思うが、僕はこういう文脈で「脱社畜」という言葉を使って人を煽ったことは一度もない。そういうふうに取られないように気をつけてきたつもりである。商売的な話をすれば、そうやって人を煽ったほうが確実に目立つし、それこそオンラインサロンでも運営して儲けることだってできるのだろうけど、自分がそうしないのは、端的にそれが嘘だと思っているからだ。

 

会社というのはなかなかいい面もあって、たとえば成果を出さなくても給料がもらえるし、仕事を通じて能力を伸ばすことも可能なので、金をもらいながら自分自身のビジネス的価値を高めることに使うこともできる。もちろん、これは会社によるし、働く人の状態にもよるので、「会社を辞めない」ことがすべてにおいて正解ということはありえないが、それと同じように「会社を辞める」ことがすべてにおいて正解ということもありえない。結局のところケースバイケースなので、少なくともこの点についていい加減なことを言うとそれは嘘になる。職業選択は人生に関わるというと大げさだが、少なくとも影響は少なくないので、そういうことを軽はずみに言うのは避けなければならないと僕は考えてきた。

 

基本的に、僕が考える「脱社畜」という言葉の本質は「会社を絶対視しないものの見方を身につけること」にある。だから、会社員であっても脱社畜は可能だし、もちろん、今の職場を辞めなくても脱社畜は実現できる。そのうえで、経済的にも脱社畜したいという人に対しては、とりあえず会社に勤めながらプライベートプロジェクト(今流に言うなら副業)というかたちで「自分だけの仕事」をはじめることを勧めてきた。これならリスクを最小化しつつ、自分の新たな可能性を探ることができる。

 

以上が僕が考えてきた「脱社畜」という言葉の概略なのだが、例の騒動でこの言葉は(僕の考える意味においては)瀕死になってしまったように思う。残念でならない。