パーキンソンの法則というものがあるのを、ご存知だろうか。内容を以下に示そう。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
なかなか、考えさせられる法則だ。
この法則は、英国の政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンがその著書の中で提唱したもので、これはその第1法則だ。本当は第2法則もあるのだけど、今回のエントリーとは関係ないのでそちらは省く(第2法則もなかなか示唆に富んでいるので、それについてはまた別途何か書きたいと考えている)。
ひたすら単純な作業を繰り返すような労働であればこの法則は当てはまらないが、いわゆる知的労働の類ではかなり妥当するのではないかと思う。
この法則から導き出せるのは、労働時間は極力短くしたほうが効率が上がるということだ。もっとも、納期を短くすべしと言っているわけではない。僕が短くすべきだと主張したいのは、日々の労働時間だ。残業は無駄である。
たまに、毎日残業することを前提として一日の仕事のスケジュールを組んでいる人がいるが、これはとんでもない話だ。パーキンソンの法則によれば、心が残業を許容した時点で、あなたの仕事量はそれだけ膨張する。時間があることに甘えて、効率化を実践せず、それほど優先度の高くないタスクに時間を割くようになってしまうだろう。
パーキンソンの法則を念頭に置いて、労働時間は極力短く考えるべきだ。毎日、定時に帰宅することを目標としよう。どうせ、残業をしてもしなくても、仕事の結果はほとんど変わらない。
僕は一日8時間の労働時間だって、多いと感じている。残業なんて論外だ。

- 作者: C.N.パーキンソン,森永晴彦
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