脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

仕事が好きな人は、その価値観を他人に押し付けてはいけない

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仕事が好きだ!という人が、世の中にはいる。

 

僕はそれは大いに結構だと思う。好きなことは人それぞれだ。価値観は当然多様であっていいし、それを受け入れるだけの広い心を持つことはとても大事なことだ。他人に迷惑をかけなければ、別に誰が何を好きでも構わない。

 

この、「他人に迷惑をかけない」ということが、とても重要である。そして、仕事が好きだという人は、時折仕事が好きでない他人に迷惑をかけているケースがある、ということを認識する必要がある。

 

仕事が好きな人は残業を厭わない。だから遅くまで会社にいる。でも、それによって帰り辛い、と思っている人がもしかしたら社内にいるかもしれない。例えば、先輩や上司が遅くまで残業していたら、後輩や部下はやはり帰り辛いだろう。こういう場合は、残りの仕事は家でやるとか、後輩や部下に帰るよう言うとか、そういう配慮があるとよいと思う。

 

もっと酷いケースだと、「俺は仕事が好きだ、お前も仕事を好きになれ」という価値観の押し売りが行われたりする。なぜか、日本ではワーカホリズムは美徳として考えられており、「仕事を好きになれ」という主張はいいことを言っていると受け入れられる風潮がある(昔、『愛しの仕事さま』という番組があったけど、こういうのが何の違和感もなく自然と受け入れられるような国だ)。これはかなり馬鹿げている。例えば、あなたの友人爬虫類マニアで「俺はエリマキトカゲが好きだ。お前もエリマキトカゲを好きになれ」と言われたら、迷惑するのではないか(あなたも爬虫類マニアだった場合は除く)。

 

誰が、何を好きでもそれは構わないと思う。でも、価値観の押し売りは行けない。仕事が嫌いな人もいる、ということを仕事が好きな人は知ってほしい。

 

ちなみに、僕は仕事が嫌いである。でも、仕事が好きな人に仕事を嫌いになってほしいとは思わない。むしろ、僕みたいな怠け者のかわりにせっせと働いて、日本経済を支えて欲しい。お願いします。

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