仕事をしていて、「めんどくさい」とか、「かったるい」とか、「サボりたい」とか、こういうことを言うと怒る人がいる。でも、本当にめんどくさくて、かったるくて、サボりたくなるような仕事はある。特に、単純作業系の仕事に多い。
実はこの手の仕事は、うまくやればサボれることが多い。そもそもやる必要性が薄いものだったら、やらなければいい。どうしてもやらなければならないものだったとしても、機械やプログラムの力を借りて自動化できないか考えてみるべきだ。Excelのマクロや、簡単なスクリプトを使えば、思ったよりも簡単に自動化はできてしまうものだ。
日本では、真面目に取り組むことが過剰評価されていると僕は常々思う。確かに、適度に真面目なのはいいことだ。しかし、度が過ぎると、逆に生産性を阻害する。
Excelのマクロを組んで仕事を片付けたらズルをしていると言われた、という有名な話がある。さすがにネタっぽいような気もするけど、日本の職場だったら起こりかねないな、とも思う。自動化、機械化、効率化という言葉に拒否反応を起こす人も少なくない。真面目に全て手作業でやった人を、悪く言えない空気がこの国にはある。
プログラマの美徳に、「怠惰」というのがある。僕は、これはプログラマに限らず、広く美徳として考えられるべきだと思っている。仕事がかったるくて、だるいなぁ、と思ったら、すぐにでも効率化する方法がないか、と考える癖をつけたほうがいい。そして、効率化してうまくサボった人こそ、賞賛されるべきである。
毎日遅くまで残業で、さらに休日出勤までしなければならないというのも、怠惰な気持ちが足りないから起こっているのかもしれない(もちろん、信じられないようなスケジュールが上から降ってきて残業せざるをえないというケースもあるだろうけど)。
怠惰になろう。つまらない仕事はうまくサボって、創造的なことに頭脳を使うべきだ。
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