脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

大学生のアルバイトは、親が高い金を出して買った時間を、安いレートで換金しているだけだ

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世間では、大学生なら当然アルバイトをする、みたいな風潮がある。実際、アルバイトをしている大学生は少なくない。酷い場合になると、アルバイトに夢中になったばっかりに、単位を落としたり、留年したりする学生もいる。

 

今回は、そんな学業そっちのけでアルバイトに精を出す学生に、それは非常に勿体無いことだと忠告をしたいと思う。

 

もちろん、中には学費を自分で払っているなどの事情で、やむにやまれずアルバイトをしているという学生もいるだろう。こういう人は仕方がないと思う。どうか、楽で時給の高いアルバイトをうまく見つけて、体を壊さないように学業との両立を図ってほしい。

 

問題は、学費は親に出してもらっていて、その上で自分の小遣い欲しさにせっせとアルバイトをしている学生だ。特に目的もなく、授業にも出ずに、ただ漠然とアルバイトをしているという学生もいるだろう。

 

そもそも、大学生がなんでアルバイトをすることができるか、考えたことがあるだろうか。それは、時間が余っているからだ。そして、この余っている時間は、無料で手に入れられるものではない。親が4年間分の学費を払い、さらには生活費まで仕送りをすることで手に入れた実に貴重な、高価な時間なのである。

 

そして、この時間をアルバイトにつぎ込むというのは、せっかく高いお金を出して買った時間を、1時間900円くらいの非常に安いレートで換金しているにすぎない。こんなに勿体無い話はないのではないか。

 

「アルバイトで得られるものは、お金だけではない」と反論する人もいるだろう。確かに、実際に労務を提供する側に立つことで、客の時には気が付かなかったことなどに気がついたりすることはあるだろう。しかし、所詮はアルバイトにやらせる仕事である以上、即座にそれだけで独立できるようなスキルや知識がつくことは考えがたい。飲み会で話のネタにするのがいいところである。

社会人の基礎を学べるとかいう人もいるが、そもそも「社会人の基礎」なんてものは定義のはっきりしない、非常に曖昧でぼんやりしたものだ。これが仮に集団生活のルールや人とのコミュニケーションのとり方を指すのであれば、アルバイト以外の手段でもこういう能力を身につけることはできる。自分を殺して会社に尽くすという社畜精神のことを指すのであれば、実際に就職してから嫌というほど学ばされるので、何も学生のうちから身に着けておく必要はない。

 

どうしてもお金が必要で、アルバイトをせざるを得ない場合は、短期バイトで、かつ珍しいものを選ぶことをお薦めする。短期バイトであれば拘束時間も限定的で、ダラダラとバイトをし続けるという罠に陥らなくて済むし、珍しいバイトであれば、純粋に面白い経験になるだろう。

 

特にお金が必要だというわけではないが、大学生のうちに自分でお金を稼ぐ経験をしてみたいという人は、アルバイト以外の手段によってお金を稼ぐ挑戦をしてみるといいと思う。世の中には、雇用される以外の方法でも利益を得る方法が存在している。ブログやウェブサービスを作って、広告収入を狙ってみるのもいい。簡単なホームページ制作を受注するのも悪くない。iPhoneアプリAndroidアプリを作って、ストアで売ってみるというのもいいだろう。他にも動画を撮ってYoutubeに載せて広告収入を狙うとか、漫画を書いてコミケで売るとか、いろんなことが考えられる。もちろん、これらは決して簡単ではない。アルバイトをするのに比べると非常に効率が悪いように思えるかもしれない。でも、大学生のうちからこのようなアルバイト以外でお金を稼ぐ経験ができると、卒業して就職した後に、いざ雇用関係から逃げ出そうと思った時に大きな力を発揮する。

 

大学生は、時間という資産が高価であるということに気づいて欲しい。4年間という時間があれば、思った以上に大きなことができるはずだ。どうか、有意義な学生生活を送ってくれることを願っている。

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