9月も半ばを過ぎて、徐々に秋が近づいてきていると思うが、まだ暑い日が続いている。そして、こんなに暑いのにもかかわらず、平日のオフィス街や駅はスーツを着た人であふれている。そんな状況を見るたびに、僕はいつも残念な気持ちになる。
そもそも、仕事をするためにスーツを着なければならないというのが未だに理解できない。もちろん、式典に関わるような仕事をしている人が、礼服を着たりする必要があるのは理解できる。しかし、特にスーツを着る必然性がない業界の人間まで、スーツを着て仕事をしている場合が少なくない。
僕は、起業していた時も、そして一応会社員をやっている今も、一度もスーツを着て仕事をしたことがない。でも、スーツを着ていなくて困ったことは特にない。日々の仕事は何の問題もなくできるし、好きな格好でリラックスして仕事ができる分、生産性も多少は上がっているんじゃないかとすら思う。
そもそも、スーツほど機能性が低く、疲れを誘発するような服装も他にはないんじゃないかと思う。革靴は履いてるだけでものすごく足が疲れるし、ネクタイはなんで必要なのかわからない(あれは会社が、社畜を拘束するための首輪なのか?とすら思ってしまう)。この手の着づらい服は、儀式の際に着るくらいで十分だ。週5日着なければならないというのはおかしい。
最近は節電の関係などもあり、クールビズとして職場でラフな格好をするのもだいぶ定着したようだが、クールビズという言い訳が無いと、ラフな格好ができないのもどうかと思う。昨年、環境省が「スーパークールビズ」として、アロハシャツやサンダル、ジーンズを解禁して話題になったが、これで問題なく仕事ができたのなら、節電関係なく通年解禁にしてしまえばいいと思うのだけど、どうもそうはならないらしい。
Googleの社是に、「スーツがなくても真剣に仕事はできる」というのがあるが、これは全面的に賛成だ。スーツの着用有無が、仕事の質に関係しているとは到底考えられない。逆に、あんなに着心地の悪い服を着ていたら、真剣に仕事ができなくなってしまうんじゃないかとすら思う。
スーツを着ると気持ちが引き締まる、とかいう人はスーツを着ればいいと思うが、特にそういう気持ちにならない人まで、スーツで仕事をすることを強制されるいわれはない。
好きな格好で仕事をしよう。スーツなんて、社畜用の囚人服と変わらない。
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