脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「働きやすい会社」を自称する会社は、本当に働きやすいのか

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最近は、企業が自分の会社を「働きやすい会社です」とアピールすることが増えてきている。「働きやすい会社ランキング」のようなものも、毎年就職情報会社各社から発表されており、いわゆる「働きやすさ」を就職や転職の際に重視する人が多くなっているようだ。

 

でも、冷静になって考えてみると、「働きやすい会社」というだけは、曖昧で実態がよくわからない。「アットホームな職場です」というフレーズをブラック企業がこぞって使っていたように、この手の曖昧で感じのいい言葉が多用される会社には、注意が必要である。

 

そもそも、「働きやすさ」というのは、その人の年齢、性別、家族形態、価値観によって異なるはずだ。大学を卒業したばかりの独身男性と、35歳で奥さんと子供がいる人とでは、同じ社内制度でも重みがまったく違ってくる。このように、人それぞれで全然違うものを、まとめてランキングによって計測しようと思っても無意味である。

 

大切なのは、自分にとっての「働きやすさ」とは何なのかをしっかり考えることだ。例えば、当面結婚の予定がない独身サラリーマン男性にとっては、家族関係の制度はあってもなくてもあまり変わらない。特に英語の勉強をする気が無いのに、英語研修の制度が充実していたとしても意味は無い。他の人は気にせずに、自分にとってはどうなのかをしっかり検討したほうがいいだろう。

 

また、自分にとって必要だと思われる制度を会社が用意していたとしても、実際に利用できるかどうかはきちんと調べたほうがいい。例えば、ユニークな休暇を会社が用意していたとしたら、取得率を調べてみることが大切だ。形骸化している場合も少なくないだろう。 ある会社が、勤続3年以上の人対象に、1ヶ月の研究休暇のようなものを掲げていたものの、取得している人を社内で見たことがない、というかなり寒い話を僕は聞いたことがある。

 

基本的に、会社の言うことはあまり信用しないことが大切だ。どんな社内制度でも、基本的に会社なりの狙いが存在し、純粋に社員のことを考えて何かをやってくれている場合なんて皆無だ。会社はあくまで取引先であって、家族や恋人、友達とは違う。会社を信頼して、心を許してしまったら後はもう社畜へ一直線だ。常に一定の距離を取るようにしたほうがいい。

 

会社の宣伝文句に、騙されないようにしよう。