昨日のエントリが、予想以上に反響があって自分でも少しびっくりした。
ご意見やツッコミなどをtwitterやブコメなどで色々頂いたので、ちょっと少しまとめておこうと思う。「首ボキ」に関する情報はネットにたくさんあるようで意外とまとまっているものがないので、このエントリが首をボキボキ鳴らす癖が辞められなくて悩んでいる人のお役にたてば幸いである。
悩んでいる人は意外と多い
まず驚いたのは、「首をボキボキ鳴らすのはよくないと思いつつも鳴らしてしまう」という人が思いのほか多かったということである。もちろん、はてブを中心に拡散していることを考えるに、母集団が偏っていることは間違いない。それゆえ、必ずしも世の中の人の多くがこのことで悩んでいるとはいえないが、少なくともデスクワーク中心の仕事をする人は結構悩んでいるのではないかと思う。「この仕事は体が邪魔」と書いてあるのを見て思わず笑ってしまった。
「1トンの衝撃」は表現の罠
色んなところで、首の骨を鳴らすと「1トンの衝撃」がかかると言われている。僕も昨日その記事を引用しておそろしいと書いたのだけど、これは実際には表現の罠だと思われる。これについては、以下のブログ記事が非常に詳しい。
首をボキボキ鳴らすと1トンの衝撃がかかる、はデマなんじゃないかな?
http://sakedrink.info/2158/
そういう意味で、首がボキっと鳴った瞬間に直ちに首がもげるとかいうことは基本的にはないと思うのだが、一方でこの事実をもってして「首ボキ安全宣言」を出すのも軽率であると思っている。首を鳴らしまくって体調に支障をきたしてしまったという話は今回も結構いただいたし、僕自身も、首をバキバキ鳴らしまくって体調不良に見舞われたこともある。鳴らさないほうがよいということには変わりがない。
対応策
今回、一番知りたかったのはこれである。以下に、克服できた人の経験談や、いただいたアドバイスなどを列挙する。重複もあるのだけど、とりあえず。
- 恐怖を認識したら自然と辞められた
- 一度痛い目にあって(寝違いのようになる等)怖くなってやめた
- 整形外科などの病院で治療する
- 姿勢をよくするよう生活を変える。姿勢がよくなったら回数が減った。
- どうしても首を鳴らしたい時は代わりに指を鳴らす
- ストレッチなどで克服( http://www.youtube.com/watch?v=nt5ERNh0Qko )
- ゆーーーっくりと首を回す。
- 首を後ろに倒しすぎず、前方だけで半円を描く感じで回す。
- 違う行動に置き換える。行動療法を取り入れる。
ちなみに、一番反応として多かったのは「自分も鳴らしてる、やばい」というもので、辞めたいのに辞められない人はやはり割と多いようである。毎日、ストレッチなどを取り入れて克服を目指したい。
「整体」や「カイロプラクティック」について
今回のエントリに関連して、「カイロプラクティック」や「整体」というキーワードが出てきたので、ついでにこれらについて言及しておきたい。
カイロプラクティックや整体に行くと、首をバキバキならして「矯正」と称する施術をしてくる人たちがいるが、これは正直かなりあやしいし危ないと僕は思っている。そもそもこれらは日本では国家資格とは認められていないし、医療保険も効かない。適当にセミナーのようなものを受講しただけで、カイロプラクティックの専門家を名乗ることもできてしまう。こういうことを考えると、肩凝りや腰痛で悩んだ時に最初にあたるべき専門家は、基本的には整形外科などの医師ということになるのだと思う。
ちなみに、『フェルマーの最終定理』で知られるサイモン・シンの本で『代替医療のトリック』というものがあるが、この本の中ではカイロプラクティックの効果は基本的にはプラシーボであると論じられている。

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まとめ
今回は、色々な意見をいただけて本当によかったと思う。みなさんありがとうございました。ちなみに、昨日からまだ一度も鳴らさずにここまでこれている。このまま頑張りたい。