以下の記事。もう、どうしようもないぐらいに酷い記事である。
採用者の「メンタルヘルス」状態 どうやったら見破れる?
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/05/24175791.html
職場環境の問題を、完全に労働者個人の問題に転嫁しようとしている。「数年前に採用した中途採用者の中から、メンタルヘルス不調者が続出したことがある」ということを受けて、「採用した奴が悪かった」という発想をしていてはろくなことにはならない。
この記事は、ウェブ上ではかろうじて「酷い記事」の扱いを受けているものの、実際の職場だと本当にこんな温度感で採用が行われていたりするから世も末である。本件は「メンタルヘルス」を問題にしているが、僕は一般的によく言われている「ストレス耐性が高い人がほしい」というのも程度問題でベクトルは完全に一緒の考え方であると思っている。根底にあるのは、「壊れにくい部品が欲しい」という悪魔の発想だ。
大体、この採用ポリシーが当たり前のようにどの会社でも採用されたとしたら、一度メンタルヘルスに不調を来たしたら最後、もう二度と職には就けないということになりはしないだろうか。そんなバカげたことが許されてよい道理はない。
法的には問題なくても、このような考え方で進んでいけば、いつか日本は必ず行き詰まる時がやってくる。履歴書の空白にしてもそうだけど、「やり直す」ことにここまで不寛容な社会が、いい社会だとは思えない。
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