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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

Carlova360 NAGOYA(カルロバ名古屋)さんで「脱社畜」選書フェアがはじまりました

お知らせ

リブロ系列のCarlova360 NAGOYA(カルロバ名古屋)さんにて、「脱社畜」選書フェアというフェアがはじまりました。働き方関係の本を中心に(一部そのカテゴリに当てはまらない本もあります)28冊ほど選ばせていただきました。ちゃっかり、自分の本も入ってます。

 

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本を選んで紹介するというのはなかなか大変なんですが、今回はなかなか楽しく選ぶことができました。元々このブログで紹介していた本が中心なのですが、改めて並べてみると少し新鮮な印象を受けます。

 

残念ながら、開催地が名古屋なので僕も現地には行けていないのですが、お近くの方はぜひ手にとって見てみてください!

 

Carlova360さんのサイト

http://www.libro.jp/blog/carlova360-nagoya/

起業自体を目的にしてしまうとそれはたぶん失敗する

起業
こちらの記事を読んで。
 
彼の決断は既に社会に出ている大人にはだいぶあぶなっかしく見えるようで、はてブのコメントの8割は批判的な内容だ。僕もこの決意エントリを読んで正直なところ彼の将来にかなりの不安を感じたのだが、もう辞めちゃったものはしょうがないわけだし、頑張るなら徹底的に頑張って欲しいので以下のようなコメントを書いた。
 

 
僕の知り合いには25歳から大学に行ったけど卒業してから立派に就職して働いている人とか、大学を8年かけて卒業したけどフリーランスのエンジニアとして食えている人とかもいるし(いずれの人もとっても面白い人たちなので僕は心から彼らを尊敬している)、いしださんはまだ若いのだから失敗してもリカバリープランはいくらでもあるとは思う。たとえば、2年ぐらいの期限を切ってやってみて、ダメだったらまたもう一度大学に入るとか。お金は余分にかかるのでそのぶん両親にも迷惑をかけることになるかもしれないけど、今やらないと絶対に後悔するというのであれば、まあそれもひとつの道だとは思う。
 
もっとも、気になっていることもある。多くの方がご指摘のとおり、例の決意エントリには「起業」「起業」と何度も出てくる割に、肝心の事業内容だとか起業を通じて実現したいことなどがまったく書かれていない。違っていたら申し訳ないのだけど、なんか起業そのものを「かっこいい」と思っていて、それ自体が目的になっているように見えてしまう。
 
こういうのを僕は勝手にファッション起業とか呼んでいる。大学生がファッション起業に憧れるのは10年前から変わらない。僕が大学生の頃から何をするのかよくわからない学生団体や起業サークルはたくさん存在していたし、たぶん今もあるのだろう。東大生でも事業内容が意味不明な会社を登記したとか言ってSNSで「ご報告」してドヤっていた人はいっぱいいる。当然ながら彼らが作って今でも生き残っている会社は一社もない。意識の高い大学生が起業に憧れて特に目的もないのにとりあえず会社を作ってしまうというのは昔からあるテンプレ的な行動で、そういう意味ではこれもまだまだレールに沿った生き方のひとつと言えるかもしれない。
 
実を言うと、僕も大学院のころにちょっとした会社をやっていたことがある。詳しいことは以下の本に書いたのでもし気になったのであればぜひ読んでもらいたいと思うのだけど(買うのがイヤなら図書館で借りてくれてもいい)、実は当時ひとつだけしっかり決めていたことがある。それは、会社は本当にそれが必要になるまで作らない、ということだ。
 
脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法
 

 

実際に会社を登記する前にも、僕(と友人たち)はいくつかウェブサービスを作ってリリースするなどお金を稼ぐ試行錯誤自体はしていた。この段階で会社を作って「起業」するという選択肢は一応あったはずだが、僕たちは絶対にそれはしないと決めていた。それは純粋に税金や印紙代の問題などもあるのだけど、僕がもっともおそれていたのは、それがファッション起業になってしまうことだった。

 

ファッション起業は明らかに目的と手段を混同しているし、何よりかなりかっこ悪い。結局、ソーシャルゲームmobageGREEで出すにあたって会社の登記事項証明書が必要になったのでその時点で登記はしたのだけど、その時だって「会社を作りました」とブログで報告することもしなかった。そんなことをしても、自尊心を満たす以外にはほとんど何の意味もないからだ。*1それよりも、やらなければならないことがたくさんあった。

 

いしださんの場合は、もしかしたら秘蔵のビジネスプランがあって、それは会社をつくらないとできないことなので起業すると言っているのかもしれないから、もしそうだとすればこの指摘は的外れになるのかもしれない。その時は申し訳ない、このエントリは無視してほしい。でも、もし起業してやろうとしていることが実はただの個人事業の延長のようなものだとするなら、悪いことを言わないから最初に会社を作るのは辞めておいたほうがいい。会社は存在しているだけで税金がかかるし、印紙代や定款の認証にかかるお金も学生を辞めたばかりの人には結構高いと思う。優先度の判断ができないようでは、事業は絶対にうまくいかない。

 

仮に失敗した場合でも、正しいやり方でやって失敗したのであれば、学びは多いし無駄にはならない。一方で、ファッション起業で失敗しても、学べることはほとんどないだろう(ファッション起業をしてはいけない、ぐらいは学べると思うけど)。だからいしださんには、正しい方法で頑張って欲しい。

 

あと、これはブコメにも書いたけど、チャレンジするなら一応期限は決めたほうがいいと思う。若いうちはいくらでもリカバリーは効くと思うけど、年齢が上がるとどんどん選択肢は減っていくので、どこかでリスクヘッジをしておく必要はあるのではないだろうか。

 

*1:もちろん、報告することでメリットがある場合は報告してもいいと思う。知人から仕事がもらえるようになるとか。実際、そういうポストはFacebookなどでよく見かける