脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

仕事観

「ある企業がブラック企業かどうかは人それぞれ」という意見の危うさ

以前、ある企業がブラック企業かどうかの判断は、結局のところ人それぞれだという意見を聞いたことがある。 たとえば、激務で残業が非常に多い会社があったとする。この会社は、早く家に帰ってプライベートを充実させたい人にとってはブラック企業に見えるか…

ほとんどの会社員には、業務を効率化するインセンティブがない

こちらを読んで。 上のリンクはどうも話ができすぎているような気がするが、会社員の業務効率化については、課題が多い。 「働き方改革」の文脈で、残業削減のために業務を効率化して早く帰ろうという主張を耳にすることがある。仕事が早く終わればそれだけ…

70歳以上まで「働きたい」のか「働くしかない」のか

今日の日経新聞朝刊の一面に、こんな記事が載っていた。 この調査の詳細については、以下のページで見ることができる。 調査対象は全国の18歳以上の男女で、働き方から政治への意見、夫婦の役割分担に対する考え方まで幅広く質問しており、結果はなかなか興…

「不公平」という思考は仕事が我慢大会になっているから出てくる

こちらの記事を読んで。 僕自身はタバコを吸わないし、仕事中に喫煙所に出入りする人を見て特に不公平だと思ったことはない。現在に至るまでいくつかの職場で仕事をしたが、休憩は各自の判断で勝手にとってよいというタイプの職場でしか働いたことがないので…

「やらされている」仕事と「やっている」仕事

労働関係の法律を読んだりすると、よく「使用者」とか「被用者」とかいう言葉が出てくる。平たく言えば前者は経営者のことで後者は従業員のことなのだが、この言葉の背景にあるのは「使う/使われる」という関係であり、これを言葉通りに解釈すると仕事とは経…

退職金を目当てに会社にしがみついてはいけない理由

こちらを読んで。 cild.hatenablog.com この記事だと、退職金はどんな会社でも正社員であればほぼ確実にもらえるような書き方をしているが、現実にはそういうわけでもない。 マクロトレンドとしては、むしろ退職金は廃止の方向に向かっており、それはここ数…

「ゆるい就職」は、今の日本だと全然ゆるくない。

「ゆるい就職」が話題である。 ゆるい就職:若者が正社員で働くのは「負け」 慶大助教が提案 - 毎日新聞 僕が「ゆるい就職」を許せない理由 - 言いたくないけど、僕が青二才です 僕は元々週休3日制論者なので、世の中全体がゆるい労働へとシフトしていくのは…

「立場の違い」を「実力」だと勘違いしてしまうのはかっこわるい

先日、とある用事で外出した際に、早く着きすぎてしまったのでカフェで時間を潰していた。 そのカフェはオフィス街にあったので、客の多くはサラリーマンのようだった。ノートPCで仕事の資料を作っている人や(余談だが、これはコンプライアンス上望ましくな…

入社して数年たってから仕事が面白くなるのは個人の成長とは無関係

一週間ぐらい前に話題になっていた記事。 株式会社ヨドバシカメラ の人事ブログ:新入社員が退職した。(前編) 株式会社ヨドバシカメラ の人事ブログ:新入社員が退職した。(後編) 読むのが遅くなり少し話題に出遅れた感があるのだけど、やはり読んでいて…

会社員で一番大変なのは「新入社員」なのかもしれない

会社員で一番大変のはもしかしたら「新入社員」なのかもしれないな、とつねづね考えている。 「そんなバカな」と思った人もいるかもしれない。たしかに、純粋に仕事内容で考えると、新入社員は例えば5年目、10年目の社員より簡単な仕事を任されることのほう…

毎朝30分以上早く出社してたけど別に評価されてなかった新入社員の話

以下の記事を読んで。 入社2日目の明日から試して欲しいこと|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ 新入社員が朝30分早く来て新聞を読むのはハックとしては割とおすすめ - nanapi社長日記 @kensuu 毎朝30分早く来て、新聞を読んでいるだけでグング…

「最初の3年で仕事人生の大半が決まる」ような働き方はやめておけ

以下のエントリがきっかけになり、「最初の3年」について様々なエントリが書かれている。先ほど見たらはてなブログの旬のトピックが「最初の3年」になっていた。 最初の3年で仕事人生の大半が決まる説 - sudoken Blog この「最初の3年で仕事人生の大半が決ま…

意識が高くても別にいいんですよ、それを他人に押し付けなければ。

拙著の書名(『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』)が以下のエントリ内に出ていたので、少し思ったことなどを書かせてもらう。 意識高い(笑)と小馬鹿にしてる人に哀れみを感じる。 - 拝徳 巷で「意識高い系(笑)」と言われ…

「社員を守る」とか言っちゃう経営者が守ってるのは社員じゃなくて会社

以下の記事を、はてなブックマークで見つけた。 ●社員を「守る」ためにも、社員に「負荷」をかけよう!|飲食店コンサルタントのBLOG~「売れる飲食店」ノウハウ公開中!~ 別にこの記事を書いた人を個別に吊るし上げようという意図はないのだけど、この…

教員の多忙問題をどう解決するか:「やりがい」で多忙は解消しない

日本の公立学校の教員は、とんでもなく忙しい。毎日朝7時に出勤し、夜は24時帰宅、土日も部活動などで出勤があるなんて聞くと、「どこのブラック企業ですか」と聞きたくなるが、これは別にそれほど珍しい例でもない。詳しい統計データは例えば以下のサイトあ…

日本の会社でリモートワーク(在宅勤務)が普及しそうにない理由

前回のエントリで、37シグナルズの新刊『強いチームはオフィスを捨てる』を紹介した。この本はとてもよい本なのだが、ではこの本で紹介されているようなリモートワークを中心にした働き方を未来ではみんながするようになるのかというと、それはまた別の問題…

『強いチームはオフィスを捨てる』:満員電車と決別するための一冊

Ruby on RailsやBasecampの開発元であり、このブログでは度々紹介している『小さなチーム、大きな仕事』(原題:Rework)で有名な37シグナルズがまた働き方についての本を出した。原著が出たという話は知っていたのだけど(ちなみに原題は『Remote』)、こん…

日本人は契約内容以上のサービスを相手に求めすぎ

会社で働いて給料をもらうのも、あるいは牛丼屋で280円の牛丼を注文して食べるのも、その根底には「契約」が存在している。「契約」というのは、大雑把に言ってしまえば約束のことだ。会社員は雇い主に対して一定の労務を提供し、雇い主はその対価として賃金…

会社員は能力よりも印象が大事

まだ僕が会社で働いていた時の話だが、同僚に「よく怒られている」人がいた。資料を作成すれば「ここが抜けてる、構成が悪い」と叱責され、意見を言えば「考えが足りない」と指摘され、質問をすれば「質問の仕方が悪い」と怒られる。僕は子どものころから、…

「言い訳するな!」という恫喝の無意味

一般的には、言い訳は悪いこととされている。しかし、本当にそうなのだろうか。たしかに、なんでもかんでも人のせいにして自己弁護ばかりするというのはあまり褒められたものではない。でもだからと言って、あらゆる言い訳を封印するべきだという考え方には…

コピー取りやオフィス掃除みたいな「下積み」っていつ役に立つの?

コピー取りとオフィスの掃除を3年し続けても、自分のビジネスができるようにならない。日本社会では「下積み」が必要以上に強調されすぎている。新卒で入社した若者に対する「まずは3年…」という定番の説教にはじまって、とにかく若いうちは修行に徹しろ、と…

企業が欲しいのは優秀な人よりも洗脳しやすい人

企業にとっては採用者の能力なんてある一定水準を超えてさえいれば割とどうでもいいことだったりする。社風に合っているかどうかがよくわからなくても、企業がその人を自分のところの社風に「洗脳しやすい」と判断されれば採用されることになる。研修なり、…

いい仕事をすればするほど、仕事はつらくなっていく

日本の会社の多くは、いい仕事をした人間には、役職を上げてさらに難易度の高い仕事を与えるという報い方をする。給料も少しは上がるかもしれないけど、それ以上に仕事の量、責任の重さがグッと上がって、仕事はどんどんつらくなっていく。

「妥協」は会社員の必携スキル

実生活で、たまに知人から仕事についての悩みを相談されることがある。悩みの内容は人それぞれなので一概には言えないのだけど、傾向として、仕事で深く悩んでしまう人はどうも「真面目な」人が多いような印象を受ける。

「規則正しい生活」はつらい

会社員時代、最もつらかったことのうちの1つが、毎日毎日同じ時間に起きて、電車に乗って会社まで行くことだった。

非ブラック認定=優良企業(ホワイト企業)か?

昨日(12月1日)、2015年卒の就職活動が解禁された。就職活動のあり方について云々言うのは今回は置いておいて、昨日読んだ以下の記事が気になったのでそれについて少し書きたい。

好きなことを仕事にして幸せになるための条件

仕事選びについて昔からずっとされている議論に、「好きなことを仕事にするべきか」というものがある。

「やりがい」というインセンティブ

先日、『ヤバい経済学』という本を読んだ。

大企業に入ると「大企業はクソだ」ということが学べます

「成長」ってそもそも何なのだろうか?という話が前提としてあるのだけど、何かを習得するのに研修を受けるよりも実際にやってみたほうがよいというのは多くの場合そうで、そういう点で大企業が微妙だというのは同意できる。

会社を辞めるのがゴールというわけではない

最初に言っておくと、このエントリは僕の個人的な価値観を綴ったものにすぎない。いわゆるチラ裏的なエントリであることをお断りしておく。