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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「イクメン、弁当男子」が、出世できない本当の理由と「出世」の罠

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今日は朝から、ものすごく時代錯誤なニュースを見てしまい、思わずめまいを感じてしまった。

 

イクメン、弁当男子」は、なぜ出世できないか
http://president.jp/articles/-/8136

 

これは、どこから突っ込めばいいのか悩んでしまう。そもそも、記事タイトルのイクメン、弁当男子」は、なぜ出世できないかの答えは記事の中には示されていない。記事の中身は典型的な「昔はよかった」論、「最近の若者はダメだ」論であり、飲み屋で親父がグダグダとくだをまいているのを聞いているような感じである。おそろしいのはこの人が伊藤忠商事の社長であるということだ。こういう考え方の人が、大企業のトップにもいるということはよく覚えておいたほうがいいと思う。

 

最近は、公の場でこういうことを言ったり書いたりする人は少なくなったような気がするが、現実の会社では、年齢が上の人を中心に、まだまだこういう考え方も根強いようである。残念ながら、世代交代にはもう少し時間がかかりそうだ。

 

元記事には書かれていなかったが、「イクメン、弁当男子」が出世できない理由はものすごく単純だ。それは、この伊藤忠商事の社長のような時代錯誤な考えの人が、会社の上の方にとどまっているからである。基本的に「出世」は、所属する組織内において、自分より上の立場の人間に認められることによって実現される。こういう上司やトップがいる組織では、確かに「イクメン、弁当男子」の出世は難しくなるだろう。元記事に一言モノ申しておくとすれば、「草食系云々とか男女の役割分担云々とかは関係なくて、お前みたいなやつがいつまでも上で威張ってるからだよ」と言うことになる。

 

そもそも、この記事の大前提にあると思われる「出世できない=負け」みたいな価値観自体に、僕は違和感がある。仕事こそが生きる目的であり、そこで成功しなければ人生は失敗、というのが絶対的に正しいとは到底思えない。あくまでたくさんある価値観のうちの1つにすぎない。個人的には、出世なんて別にいいので、のんびりとストレスを感じずに生きていくほうがよっぽど大事なことだと思う。仕事よりも自分の子供をしっかり育てるとか、料理をすることのほうがはるかに価値がある気がしてしまう僕も、元記事の社長の言葉を借りれば「ちょっと変わった趣味」の持ち主ということになるのだろうか。「だからお前は出世できないんだ」と言われても、「はぁ、別に構いませんが」と答える以外にない。

 

組織で出世することは、必ずしもよいことだとは言い切れない。なぜなら、出世すれば給料も多少は上がるだろうが、大抵の場合はそれと同時に仕事の大変さも増すからである。すごく単純な指標として

 

労働効率 = 給料/仕事の大変さ

 

というものを定義したとして、この労働効率は出世をしても変わらないか、場合によってはどんどん下がっていく累進課税のことを考えると、ほぼ間違いなく下がる)。出世も、いいことばかりでは決してない。

 

会社組織といった狭い世界における価値観に拘泥することなく、自分にとって意味があるのは何なのだろうか、ということはよく考えたほうがいい。「出世」はあくまで限定された世界における、限定的された人のための価値でしかないのである。

 

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