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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

最後は自分で決めましょう(意思決定のプロセスについて)

その他
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言うまでもないことだが、物事の多くにはほとんどの場合「メリット」と「デメリット」の両方がある。

 

ネットではよく「会社員」VS「フリーランス」とか、「ベンチャーに就職」VS「大企業に就職」とか、「持ち家」VS「賃貸」とかいった論争がされることがあるけど、これらの論争がどちらかの立場の圧倒的な勝利で終わることは基本的にはない。どちらの立場にもそれなりに分があるから、これだけ論争になっているのだ。仮に100%メリットのみというものがあれば誰だってそれを選択するので特に論争は起きない。

 

もちろん、僕もこういった論争でどちらかの立場を支持することはある。ただ、その場合であっても、自分が支持する立場が100%メリットしかない、ということはまずない。双方のメリットとデメリットを考えた結果、自分にとっては、立場Aのほうが立場Bより優っていると判断できるので、立場Aを推している、というのが実際だ。

 

重要なのは、この「自分にとっては」という部分だ。立場Aにaというメリットとa'というデメリットがあったとして、これらのメリットa、デメリットa'がどのぐらいのインパクトを持つのかは結局のところ人それぞれだ。ある人にとってのaは+1だけど、別の人にとっては+100だったり、あるいはa'がある人にとっては-10で、別の人にとっては-1000なんてこともある。メリット・デメリットについてはある程度客観的に抽出できたとしても、それを判断するのは結局のところ「人それぞれ」になってしまう。

 

例えば、ある人が「会社員」になるのがいいのか、「フリーランス」になるのがいいのか、ということで悩んでいたとしよう。

 

会社員には、比較的地位が安定しているというメリットがある。成果に関係なく、毎月一定額の給料をもらうことができる。ローンも組めるし、アパートも借りやすい。一方で、自分の好きなタイミングで長期間休みをとったりはできない。気が進まない仕事もしなければならない。一攫千金もたぶんできない。

 

対してフリーランスは、自分で仕事のタイミングを調整できる。一ヶ月とか二ヶ月長期休暇を取ることだって不可能ではない。どうしても気が進まない仕事は、断ることも可能だ。ただし、地位は安定していない。ローンは組みづらい。クレジットカードの審査も落ちやすい。アパートをさがすのにも、結構苦労するだろう(余程稼いでいれば別だが)。一攫千金の可能性も残されているが、それ以上に稼げなくなって食えなくなるリスクがある。

 

さて、このように双方の「メリット」と「デメリット」をある程度出してみたわけだが、ではここから自分はどちらを選ぼうか、という話は結局その人の価値判断に帰着する。

 

マイホームを買って、奥さんを養い子どもに囲まれて暮らしたいという人には、フリーランスはデメリットのほうが大きく見えるだろう。一方で、どうしても数年に一回は長期旅行に出かけたいとか、仕事の内容は完全に自分で選びたい、という人にとっては、会社員のデメリットは非常に大きい。

 

だから最後の意思決定は、結局その人自身が自分の価値観でやる以外にない。こればかりは、誰かに相談したって答えは出ない。他人にできるのは、せいぜい「メリット」と「デメリット」を並べるところまでだ。もちろん、助言者の価値観で「◯◯のほうがいい」とアドバイスすることはできるけど、それはあくまで他人の判断にすぎず、自分にとって有益かどうかはわからない。 自分にとって一番の選択ができるのは、結局自分以外にはいない。

 

…以上、非常にあたりまえの話なのだけど、一点だけ忘れてはならないことがある。

 

最後の意思決定の前には、「メリット」と「デメリット」をできるだけ正しく把握するよう気をつけなければならない。この点がいい加減な人が結構いる。本当は重大なデメリットがあるのにそれに気づかずに決めてしまったとしたら、あとになって「こんなはずじゃなかった」と思う可能性は高くなる。

 

要は、「フリーランス」のデメリットを分かった上でフリーランスになるのと、分からずにフリーランスになるのとでは、全然結果が違うということだ。「これからはノマドの時代っすよ!」という考えだけでは、事前のメリット・デメリットの把握として十分でないということは言うまでもない。

 

よーく情報を収集した上で、最後は自分で決めて欲しい。

 

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