まあ、若いから失敗したらまた大学に戻るというオプションも残っているとは思うので頑張ってください。でも期限は決めて挑戦したほうがいいかも。 / “4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 - いしだ…” https://t.co/oiXdjNO4N0
— 日野瑛太郎 (@dennou_kurage) 2016年9月15日
実際に会社を登記する前にも、僕(と友人たち)はいくつかウェブサービスを作ってリリースするなどお金を稼ぐ試行錯誤自体はしていた。この段階で会社を作って「起業」するという選択肢は一応あったはずだが、僕たちは絶対にそれはしないと決めていた。それは純粋に税金や印紙代の問題などもあるのだけど、僕がもっともおそれていたのは、それがファッション起業になってしまうことだった。
ファッション起業は明らかに目的と手段を混同しているし、何よりかなりかっこ悪い。結局、ソーシャルゲームをmobageやGREEで出すにあたって会社の登記事項証明書が必要になったのでその時点で登記はしたのだけど、その時だって「会社を作りました」とブログで報告することもしなかった。そんなことをしても、自尊心を満たす以外にはほとんど何の意味もないからだ。*1それよりも、やらなければならないことがたくさんあった。
いしださんの場合は、もしかしたら秘蔵のビジネスプランがあって、それは会社をつくらないとできないことなので起業すると言っているのかもしれないから、もしそうだとすればこの指摘は的外れになるのかもしれない。その時は申し訳ない、このエントリは無視してほしい。でも、もし起業してやろうとしていることが実はただの個人事業の延長のようなものだとするなら、悪いことを言わないから最初に会社を作るのは辞めておいたほうがいい。会社は存在しているだけで税金がかかるし、印紙代や定款の認証にかかるお金も学生を辞めたばかりの人には結構高いと思う。優先度の判断ができないようでは、事業は絶対にうまくいかない。
仮に失敗した場合でも、正しいやり方でやって失敗したのであれば、学びは多いし無駄にはならない。一方で、ファッション起業で失敗しても、学べることはほとんどないだろう(ファッション起業をしてはいけない、ぐらいは学べると思うけど)。だからいしださんには、正しい方法で頑張って欲しい。
あと、これはブコメにも書いたけど、チャレンジするなら一応期限は決めたほうがいいと思う。若いうちはいくらでもリカバリーは効くと思うけど、年齢が上がるとどんどん選択肢は減っていくので、どこかでリスクヘッジをしておく必要はあるのではないだろうか。