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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

もしもこの世から「残業」が完全になくなったら

残業
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僕は「ドラえもん」がかなり好きで、実家にはコミックスが全巻ある。アニメのドラえもんと違って、マンガのドラえもんには深い話が結構ある。もし、アニメのドラえもんしか見たことがなくて、マンガの方を読んだことがない人がいたとしたら、ぜひ読むことをオススメしたい。

 

さて、そんなドラえもんの秘密道具に、もしもボックスというものがある。電話ボックス型の道具で、その中に入って受話器をとって「もしも◯◯な世界だったら」といったように言葉をかけると、実際に世界がそのようになるという道具である。原作では、この道具を使ってお金の存在しない世界や、あやとりのうまさで社会的・経済的地位が決定される世界などが作られた。

 

僕は、このもしもボックスで、「残業のない世界」を構築してみたい、とよく考えている。残業のない世界では、サービス残業はもちろんのこと、普通の残業も存在しない。みんな、定時が来たら必ず帰宅する。例外はない。

 

残業の無い世界と、いまの残業のある世界は、どちらがよい世界なんだろうか。いくつか観察したいことがある。まずは、残業のない世界と、今の残業がある世界では、どちらが生産性が高い社会なのかを調べてみたい。残業を無くしてしまうと、その分日本の経済的競争力は落ちるのだろうか。単純に考えれば労働時間が減るのでそういうことになりそうだが、先日紹介したトム・デマルコの『デッドライン』には、残業を行使するのは、生産性を落とす方法だと書いてある。僕自身の予想では、残業がない社会も残業がある社会も、そんなに生産の総量は変わらないんじゃないかと思っている。

 

生産性以外にも、人々の幸福度や過労死数も見てみると面白い結果が出そうだ。時間外労働が一切ないのだから、過労死する人はいなくなるだろう。これは間違いなさそうだ。仕事以外に使える時間も多くなるので、仕事以外に人生の楽しみを見出すチャンスが大きく広がり、今の社会よりみんな幸福になりそうな気もする。このあたりの予想は、以前「日本人が仕事の終了時間を守ることで得られるメリット5つ」というエントリに書いた。実験でこの仮説が裏付けられるなら、ぜひとも裏付けてみたいところである。

 

ドラえもんの原作中でもしもボックスによって作られた「お金が存在しない世界」や、「あやとりがうまい人が社会的・経済的に成功する世界」は、実際に作ることは難しい。しかし、この「残業がない世界」は作ろうと思えば作れるんじゃないだろうか。外国には国民の大半がほとんど残業をしない国がある。「残業がない世界」は、もしもボックスがないと作れないような、SF的な夢物語ではないと僕は思う。

 

「残業」は、価値が過大評価され、その害が過小評価ている。その害を定量的に示すような実験ができれば、残業はなくなるかもしれない。もしもボックスはマンガの世界にしか存在しないので使えないが、大学などで残業の効果・害についてのしっかりとした検証や研究を進めてもいいのではないかと思う。

 

いつか「残業」が過去の物になる、そんな時代の到来を切に願う。

 

ドラえもん 1 (藤子・F・不二雄大全集)

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