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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「不採用の理由」なんてそもそも存在しないのかも

就職活動
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以下の記事について。

 

就活生が不満「お祈りメール」 学生に「不採用の理由」を聞く権利はないのか?
http://www.bengo4.com/topics/893/

 

法的に、企業が不採用理由を開示する義務がないというのはこの記事に書かれている通りなのだけど、そういう法的な義務が云々という話は置いておいて、「不採用の理由を教えてもらえたい」と思っている就活生は少なくないとは思う。理由がわかれば、他社を受ける際に参考にすることもできる。あるいは、自信があったのに不採用になり、純粋に納得がいかないという場合もあるだろう。いずれの場合も、「不採用の理由」を知りたくなるという気持ちはよくわかる。

 

個人的な話になるが、僕は就職活動をしている時に、最終面接で不採用になった企業から「不採用の理由」を教えてもらったことがある。最終面接の数日後に電話がかかってきたので、これは内定だろうと思って出たら、それはなんとも珍しい「お祈り電話」だった。電話先で、採用担当の人事は「今回はご期待に添えない結果となった」とお決まりの文句を言ったあとに、「日野さんはストレス耐性が低いように見受けられたので、うちの会社の業務と合わないのではと判断させてもらった」と不採用の理由を教えてくれた。内定の知らせだと思って出た電話で不採用を告げられたことで心はあまり穏やかではなかったが、不採用理由にはだいぶ納得がいった。実際、僕は「ストレス耐性」がない。お互いの幸せのためにも、ここは不採用で正解だったと今でも思う。

 

このように、企業が不採用の理由を教えてくれることもたまーにあるようだけど、多くの企業は不採用の理由を教えてはくれない。不採用となればそっけないメールが一通送られてきて、それで終わりという場合が普通である。では、なぜ企業は不採用の理由を教えてくれないのだろうか。純粋に、そんなことにコストをかけるのは意味が無いという理由もあるだろうけど、僕はそれ以前の問題なのではないかと思っている。実は、「不採用の理由」なんてそもそも存在しないのではないだろうか。存在しないものは、教えようがない。

 

いや、不採用を決めた者の心の内には、一応「不採用の理由」も存在するのだとは思う。ただ、それは多くの場合「なんか違うと思った」とか「うちの会社には合わない気がする」というような主観にまみれたもので、いわば「フィーリング」の産物である。この状態の「不採用の理由」を通知しても、採用試験を受けた側は納得できない。

 

ただ、これを理不尽と言って怒るべきかというと、そうではないと思う。会社が誰かを雇うということは、誰かと新しい人間関係を築くということだ。プライベートで新しい友だちを作る時、あるいは交際する異性を決める時、僕たちは普通に「フィーリング」を使う。もちろん、「◯◯な理由であいつと友達になったほうがいい」とか「△△なので、あの人と付き合おう」という判断もないわけではないけれど、全部が全部、論理的に決まるということはありえない。このブログでは何回か、就職活動はくじ引きに過ぎないということを書いているけど、そもそもくじ引きであれば外れた理由なんて存在しない。「運が悪かった」だけである。だから「不採用の理由」を知ることに、それほど意味があるとは思えない。

 

そういう意味で、「不採用の理由」の開示にはやはり無理が伴う。案外、「今回はご縁がなかったということで……」というのが、一番適切に不採用の理由を表しているのかもしれない。

 

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