日本では、週休二日制が労働における標準だ。正社員をやろうとすると、ほとんどの会社でこの働き方を強制されることになる。
この週休二日制が、万人に合っているとは僕にはどうしても思えない。
たとえば僕は、5日連続で会社に行くのは辛いし、土日しか休みがないと、あんまり読書もはかどらないので、会社が許すならばぜひとも週休三日制で働きたい。そのために、給料が五分の一削減されてもいい。
僕の例は不真面目すぎるかもしれないけど、人生のフェーズによって、労働量を調整したいというのは自然なことだ。子育てのために少し勤務日数を減らしたいとか、あるいは、学校に通ったり、資格を取るために勉強したりするために、仕事とプライベートの比率を変更したいと思うことは当然あるだろう。
こういう時に、給料を減らして休みを作る、ということが自由にできる社会が僕は理想だと思っている。
仕事は懲役では無いのだから、休みたい時には休む。そのかわり、その分の給料は返上する。シンプルな話だ。これができるだけで、みんなが今より遥かに自由なライフプランを描けるようになるだろう。どんなことがあっても、決められた時間に働かなければならない、というのは刑務所とあんまり変わらない。
しかし、こういうことを今の日本でやろうとすると、とても難しい。フリーターや派遣社員、フリーランスならともかく、正社員では絶望的だ。
根底には、そうやって自分の都合で好き勝手休むやつは不真面目だ、という価値観が日本にはあるのかもしれない。でも、もうお父さんが一家を支えるために必死に定年まで働く、というモデルは崩壊しつつある。これからは、各人の人生プランにあわせて、働き方も柔軟に変えられるような時代が来なければならない。
まぁでも、日本人にはちょっとまだ難しいかなぁ。ううむ。
- 作者: 中山マコト
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