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脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「転職」はサイコロの振り直し

仕事観 転職
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このブログでは、ドラッカーの言葉をそのまま借りて「最初の就職はくじ引き」ということを何度か書いてきた(どんなに考えても、入社後の「こんなはずじゃなかった」は避けられない等)。今日は最初の就職ではない、二度目以降の就職である「転職」についてのことを書きたいと思う。

 

僕は、最初の就職が「くじ引き」なら、二回目移行の就職である転職は「サイコロの振り直し」だと思っている。転職であっても、働くまでは職場の雰囲気は分かりづらいし、それが結果的に今の職場よりよくなるかどうかも保証はされない。結局、会社で気持よく働けるかが運次第という状況は、転職であっても変わらない。

 

仮に今の職場が酷い職場で、サイコロの出目で言うと「2」くらいだったとする。これは耐えられないと思って転職を実行すると、確率的には「2」より大きい出目が出る場合のほうが多いのだが、運によってはまた同じ「2」とか、さらに低い「1」が出てしまうことがある。

 

自分の適性や社風・同僚との相性というものはどうしてもあるので、いくら事前にリサーチをしても、こういう結果になることはある。それ自体は仕方がない。こういう時は、またすぐにサイコロを振り直せればそれでよい。サイコロを何度も振っていれば、いずれ、「5」とか「6」の目が出て、自分にとって居心地のよい職場に落ち着くことができる。こんな風に「自分にあっている会社や職場」に何度も試行を繰り返すうちに各人が最適化されるような社会であれば、それはそんなに悪くない社会だと思う。

 

もっとも、現実はそんなに簡単にはいかない。現代の日本社会には、この「サイコロを振る」ことにも変な制限がある。まず、最初の就職後にすぐに振ろうとしてもすぐには振れない。「就職したら最低3年は勤めないとキャリアにならない」という謎の慣行が根強い業界も多く、そもそもはじめにサイコロを振り直せるようになるまで3年ぐらいかかる。

 

そして、何より日本のサイコロで不思議なのは、振れば振るほど出目が悪くなっていくことである。転職を繰り返すと「長く勤められない人」と評価され、転職先が離職率の激しい酷い職場しか残らなくなっていく。自分にあっている職を実際に何度か体験しながらさがす、といった行為は一般的には認められておらず、どんな職場だろうと入ったからには一定期間は勤められるような人でないと、「価値の低い人材」とみなされてしまう。

 

これでは気軽にサイコロを振り直すわけにはいかなくなる。早い段階でいい出目が出た人はいいけれど、悪い出目を何度か連続で出してしまった人は、状況をよくする手段が無くなって非常に困ったことになってしまう。

 

「転職を繰り返す人は、結局どこの会社だって落ち着くことはできない」という意見をよく聞くけど、どうしてこう言い切れるのだろうか。たまたま、自分にあっていない会社が数社続いたことが原因で、こういう評価をされてしまうのだとしたら、それはかなり乱暴なことだと思う。ジョブホッピング以外にも、履歴書に空白があるだけで門前払いを食らったりするなど、この国はその人の経歴を必要以上に気にしすぎている。「再チャレンジの可能な社会」とかいうキーワードがたまに出るけど、日本で再チャレンジするのは今のところものすごく難しい。

 

「転職」で、まともにサイコロの振り直しが何度でもできるような、そういう社会であって欲しいと思う。

 

転職エージェントの選び方と比較の軸